移動手段として車が必要となる場面は多いですが、購入するにはまとまった金額が必要です。

車を購入する余裕がない方も少なくないでしょう。

しかし、車を利用するだけであれば購入せずとも大丈夫。

この章では購入以外で車に乗る方法や、おまけとして車の購入費用をできるだけ抑える方法について解説します。

• カーリースを利用する
• カーシェア・レンタカーを活用する
• 家族や知人から車を譲ってもらう

カーリースを利用する

カーリースとは、月額料金を支払って新車や中古車を一定期間借りるサービスです。

購入と異なり頭金が不要で、税金や車検、保険料が含まれるプランもあり、支出が安定しやすい点が特徴です。

毎月の家賃感覚で車に乗れるため、まとまった資金がなくても始めやすい方法といえるでしょう。

カーリースには新車を取り扱うサービスと中古車を取り扱うサービスとがあります。

できるだけ費用を抑えたい方は、中古車の方を探してみると良いでしょう。

ちなみに、カーリースの契約期間は1年〜7年ほどが一般的で、期間終了後は車を返却するか、追加料金で買取りが可能なケースもあります。

サービスによっては、契約満了後にそのまま車がもらえるパターンも。

費用面だけでなく、契約満了後の車の取り扱いについても視野に入れてサービスを比較検討してみてはいかがでしょうか。

カーシェア・レンタカーを活用する

車を頻繁には使わない方には、カーシェアやレンタカーが合理的な選択でしょう。

特に都市部では、スマートフォンアプリひとつで予約から返却まで完了するサービスが普及しています。

カーシェアは15分単位など短時間から使えるものが多く、レンタカーよりも手軽な印象があります。

一方で長距離の運転や旅行などには、レンタカーの方がコストパフォーマンスが良くなることも。

どちらもガソリン代や保険料が含まれているケースが多く、維持費がかからないのが大きなメリットです。

定期的に使う予定があるなら、月額プランや割引制度があるかも事前にチェックしておくとよいでしょう。

家族や知人から車を譲ってもらう

身の回りに使っていない車を持っている人がいれば、譲ってもらえる可能性もあります。

親族や友人間での譲渡は、購入に比べて出費を抑えられる方法の一つです。

ただし、名義変更や自動車税の手続き、整備費などが発生する場合もあるため、完全に「無料」とは限りません。

譲り受けた車の状態や整備履歴を確認し、安全に乗れるかどうかも事前に確かめておきましょう。

また、自賠責保険や任意保険への加入も忘れてはならないポイントです。

交渉の際は「お礼」の形で手間賃や譲渡費用を支払うことも検討すると、関係が円滑に保てることもあります。

【おまけ】購入コストをできるだけ抑える方法

やっぱり購入したい！という場合は、できるだけ費用を抑えることがポイントとなります。

たとえば、中古車を選ぶことで、車両本体価格を大きく抑えることが可能です。

年式が古くても走行距離が少なく、しっかり整備された車は狙い目といえるでしょう。

軽自動車やコンパクトカーは維持費も低いため、経済的な選択肢として人気があります。

「認定中古車」や「試乗車落ち」、「登録済未使用車」の車は状態が良好で保証も付きやすいため、安心して購入しやすい傾向にあります。

地域によっては、格安の「放出車両」やリース落ち車を扱う業者も存在します。

ただし、安さだけで選ぶと修理費用がかさむこともあるので、信頼できる販売店を選ぶことが大切です。

「お金がない」と一口に言っても、状況は人それぞれ。
貯金がゼロの人もいれば、収入はあるものの大きな支出が続いていて、タイミング的に手持ちがない人もいるかもしれません。

車を利用するために大切なのは、自分のライフスタイルや金銭状況に合った方法を選ぶことです。

ここでは、代表的な3つのケースに分けて、購入を含むベストな車の持ち方を考えてみましょう。

定収入はあるが貯金が少ない場合

この場合、選択肢として現実的なのが「カーリース」や「マイカーローン（オートローン）」です。
月々の収入から無理なく支払える範囲で、車を持つことができます。

中でも、カーリースであれば、頭金なしで新車に乗ることも可能。
また、税金やメンテナンス費用込みのプランを選べば、家計の管理もしやすくなります。
将来的な収入の見通しがある方には、こうした方法が向いているでしょう。

これらのサービスには審査が設けられています。

定期的にまとまった収入があるのであれば、信用情報に傷がついていない限り審査に受かる可能性は比較的高いです。

短期間だけ車が必要な場合

一時的な通勤や、育児、介護の事情で車が必要なときは、「カーシェア」や「レンタカー」が便利です。
使いたいときだけ借りられるので、所有にかかる維持費を抑えつつ、必要なときだけ使えるのが魅力。

数週間〜数か月単位で使うなら、月極レンタカーやサブスク型のカーシェアも選択肢に。

短期だけの利用なら、いっそのこと「持たない」という選択も検討してみてはいかがでしょうか。

車を所有するには、購入時の初期費用だけでなく、年間を通じて発生する維持費も考慮する必要があります。
まずは、これらの費用について詳しく見ていきましょう。

車の購入時に必要な初期費用の内訳

車を購入する際には、車両本体価格のほかに、法定費用や各種手数料が発生します。

一般的に、初期費用は車両価格の10～20％程度が目安とされています。
例えば、200万円の車を購入する場合、20～40万円の初期費用が必要となります。

この中には、消費税、自動車税（種別割）、環境性能割、自動車重量税、自賠責保険料、リサイクル料などが含まれます。

また、登録料や納車費用、車庫証明費用などの諸費用も加算されます。
これらの費用は、購入方法や車種によって異なるため、事前に詳細を確認することが重要です。

1年間にかかる維持費の主な項目

車を所有すると、年間を通じてさまざまな維持費が発生します。
主な項目としては、自動車税（種別割）、自動車重量税、自賠責保険料、任意保険料、車検費用、メンテナンス費用、ガソリン代などが挙げられます。
これらの費用は、車種や使用状況によって異なりますが、年間で数十万円程度かかることも珍しくありません。

特に、車検やメンテナンス費用は突発的に発生することがあるため、予算に余裕を持たせておくことが望ましいです。

「車は欲しいけれど、まとまったお金は出せない」──そんな悩みに応えてくれるのがカーリースです。
最近では、初期費用ゼロ・頭金不要で契約できるプランも増えており、特に若年層や子育て世代に注目されています。

ここでは、カーリースの魅力を3つに分けてご紹介します。

頭金なしでも新車が選べる仕組み

カーリースの最大の特徴は、「頭金ゼロでも新車に乗れること」。
月額料金で利用するため、初期費用の負担がほとんどありません。

「いま手元に現金はないけれど、毎月なら支払える」──そんな方にぴったりの仕組みです。
車種も豊富に選べるため、ライフスタイルに合わせた一台が見つかりやすいのも嬉しいポイントです。

月額費用に税金やメンテ費が含まれる

カーリースの料金は、「車両代＋税金＋メンテナンス費」がセットになっていることがほとんど。
つまり、毎月の費用を払っていれば、車検や自動車税に悩む必要がないというわけです。

費用が一定なので家計管理がしやすく、「突然の出費」が起こりにくいのも魅力。
毎月の支出を安定させたい方にとって、大きなメリットとなるでしょう。

手続きが簡単で面倒が少ない

車を購入する場合は、ディーラーとの交渉、保険手続き、登録など多くの作業が発生します。
一方、カーリースではこれらの工程があらかじめセットになっており、申し込みから納車までがスムーズです。

ネット申し込みに対応している業者も多く、契約書のやり取りも郵送やオンラインで完結可能。
「とにかく面倒なことは避けたい」という方にも向いています。

今の時代、車は「買う」だけではありません。
カーリースやローン、カーシェアなど、状況に応じた選択肢が増えています。

初期費用ゼロで始められる方法もあるので、「お金がないから無理」とは限りません。
自分に合った方法を選んで、無理なく車のある暮らしを楽しみましょう。