ジムニーノマドとジムニーシエラの違いとは?どっちを選ぶべきか徹底解説

更新日:2025.07.09

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2025年に登場したスズキの新型5ドアモデル「ジムニーノマド」。大きな話題となっていますが、従来の3ドア「ジムニーシエラ」とドア数以外にどう違うのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

どちらも高いオフロード性能を誇るジムニーですが、実はその設計思想や使い勝手には大きな違いがあります。

本記事では、それぞれの特徴を詳しく比較して違いをご紹介します。

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ジムニーとは?その魅力と人気の背景

ジムニー

スズキ・ジムニーは、その誕生から現在に至るまで、国内外を問わず多くのファンを魅了してきました。その魅力は他の小型のSUVでは得がたい、「本格的なオフロード性能」と、コンパクトで親しみやすいボディサイズとの絶妙なバランスにあります。

現行の4代目ジムニーは、ラダーフレーム構造や3リンクリジッドアクスル式サスペンション、そしてパートタイム4WDといった“オフロードの王道”とも言える機構を継承。

これにより、険しい山道やぬかるんだ道でも安定して走破する力を発揮します。単に荒れ地を走れるというだけでなく、車体が受けるねじれや衝撃にも強く、まさに「使えるタフさ」を体現した一台といえるでしょう。

また、レトロで無骨なエクステリアデザインも見逃せないポイント。角ばったボディラインや丸目のヘッドライトなど、かつてのジムニーを思わせるクラシックな要素が現代風にアップデートされ、多くの人の心を掴んでいます。デザインの可愛らしさと力強さを併せ持つこのスタイルは、アウトドア志向の若者からベテランドライバーまで、幅広い層に支持されています。

さらに近年では、アウトドアブームや車中泊ニーズの高まりも追い風となり、日常の移動手段としてだけでなく、週末の遊び道具やライフスタイルの一部としてジムニーを選ぶ人が急増しています。こうした流れの中で登場したのが、より多様な使い方に応える新型5ドアモデル「ジムニーノマド」です。

ジムニーの納期情報に関しても紹介していますので、「ジムニーノマドの納期状況と今後の見通しを徹底解説!」もご覧ください。

ジムニーシエラの特徴と魅力

ジムニーシエラ(JB74W)は、ジムニーシリーズの中でも「普通車モデル」として位置付けられており、軽自動車規格のジムニーとは異なるパワフルな走行性能と充実した装備が魅力です。

全長3550mm、全幅1645mmというコンパクトなサイズに、4人乗りの居住性と優れた取り回し性能を両立。都市部での駐車や狭い山道での走行でも不安を感じさせない機動力を備えています。

搭載されているエンジンは、自然吸気のK15B型1.5L直列4気筒。最大出力は102ps、最大トルクは13.3kg・mと、日常の街乗りからオフロードまで幅広く対応できる特性を持っています。ターボなしでもしっかりとしたトルク感を持ち、アクセルを踏んだときのレスポンスも自然。過酷な地形での粘り強さも兼ね備えています。

注目すべきは、そのオフロード向けのメカニズムです。ジムニー伝統のパートタイム4WDシステムに加え、副変速機(ローギア)を備えており、急な坂道や滑りやすい路面でも確実なトラクションを確保できます。また、3リンクリジッドアクスル式サスペンションにより、凹凸のある道でも車体を安定させながら進むことが可能です。

一方で、舗装路での乗り心地はやや硬め。これは、あくまで本格オフロード性能を重視した設計によるものであり、そこに惹かれるファンも少なくありません。言い換えれば、快適性よりも走破性を追い求めた設計哲学がジムニーシエラの魅力を一層際立たせています。

安全面では、エアバッグやトラクションコントロール、ブレーキアシストといった基本機能に加え、グレードによってはオートエアコンやステアリングチルト機能などの快適装備も用意されています。

価格はおよそ200万円台前半からと、機能とのバランスを考えれば非常に高いコストパフォーマンスを誇っています。

軽SUVのジムニーとジムニーシエラは「ジムニーとジムニーシエラの違いとは?外観・性能・選び方を徹底比較!」で比較してます。

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ジムニーノマドとは?新型5ドアモデルの全貌

2025年4月、スズキがジムニーシリーズに新たに投入したのが、待望の5ドアモデル「ジムニーノマド」です。これまで長らく5ドアを熱望されてきたジムニーにとって、ジムニーノマドの発表が市場に与えたインパクトは計り知れません。発表直後から注文が殺到し、わずか5日間で5万台の受注を記録しました。

ジムニーノマドは、インド市場向けに先行開発されていた5ドアジムニーをベースに、日本仕様として最適化されたモデルです。その名が示すとおり、「ノマド(遊牧民)」という言葉には、より自由に、より遠くまで旅する車としてのコンセプトが込められています。

ベースとなったのはジムニーシエラであり、同じ1.5L自然吸気のK15Bエンジンを採用。出力・トルクともに変わらず、ジムニーらしい力強い走りはそのままです。しかし最も大きな違いは、ボディサイズの拡大にあります。全長は3,890mm、ホイールベースも2,590mmと、ジムニーシエラに比べて340mm長くなっています。

さらに5ドア化によって、後席の快適性と乗降性が劇的に向上。従来の3ドアではどうしても不便だった後席へのアクセスが改善され、日常使いのしやすさが飛躍的にアップしました。後席はヒップポイントが後方に下がり、足元スペースも広がるなど、長距離移動でも快適に過ごせる工夫が随所に施されています。

また、ラゲッジスペースも拡大され、4人フル乗車時でも余裕のある荷室容量を確保。リアシートを倒せばキャンプ用品や大きな荷物も積載可能で、アウトドアユースにおいてその利便性は群を抜いています。

さらに、ジムニーノマドにはアダプティブクルーズコントロール(ACC)などの先進安全機能が標準搭載され、ジムニーシエラよりも安全装備が充実。内装もフルオートエアコンや本革巻きステアリングなど、上級グレード相当の装備が揃っており、快適性の面でも一歩リードしています。

価格はジムニーシエラに比べて約60万~70万円高くなりますが、その分実用性と快適性、安全性が一段と向上しており、日常使いにも、長距離ドライブにも適したオールラウンダーと言えるでしょう。

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ジムニーシエラとノマドの違いを比較

ジムニーシエラとジムニーノマドは共通の基本構造やエンジンを持ちながらも、その設計や装備、使い勝手には大きな違いがあります。ここでは、両モデルの主な違いをわかりやすく解説します。

1.サイズ・居住性の違い

最大の違いは、ボディサイズです。ジムニーノマドは全長3890mmで、ジムニーシエラよりも340mm長く、その分ホイールベースも340mm延長されています。この違いは、後席の居住性に大きく影響します。

ジムニーシエラでは、後席はやや狭く、乗降にも手間がかかる3ドア構成でしたが、ジムニーノマドではリアドアの追加により乗降性が飛躍的に向上。後席のヒップポイントを後方に移動させ、足元や左右の間隔も広がっており、長距離移動でも快適に過ごせる空間が確保されています。

2.荷室とシートアレンジの使い勝手

ジムニーノマドは、ホイールベース延長によりラゲッジスペースも拡大。4人乗車時でも211Lの荷室容量があり、リアシートを前倒しすれば最大352Lまで広がります。さらに、シートは5:5の分割可倒式で、荷物や人数に応じた柔軟な使い方が可能。加えて、フルフラットにすることで車中泊にも対応しやすい設計です。

一方のジムニーシエラは、よりコンパクトであるがゆえに荷室は最小限。その分、取り回しに優れ、狭い場所での運転に強みがあります。

3.走行性能と燃費

エンジンはどちらも同じK15B型1.5Lですが、ノマドはボディが大きく重いため、WLTCモード燃費はジムニーシエラ(14.3km/L)よりやや低い13.6km/Lにとどまります。ただし、直進安定性はホイールベースの長いジムニーノマドが有利であり、高速道路などを走行する際の快適性では一歩リードしています。

オフロード性能においては、両車ともアプローチアングル・デパーチャーアングル・最低地上高が同一で、差はほとんどありません。つまり、悪路走破力はどちらも同レベルです。

4.安全装備と快適性

ジムニーシエラは必要最低限の安全装備を備えているのに対し、ジムニーノマドはアダプティブクルーズコントロール(ACC)や後退時ブレーキサポートなど、より先進的な機能が充実しています。

内装面でも、ジムニーノマドはJCグレードに相当する装備を標準化しており、本革巻きステアリングやフルオートエアコンなどが標準搭載されています。ジムニーシエラでは、グレードによって装備内容が変わるため、選択肢がある一方で、装備差が出やすいのが特徴です。

5.価格・コストパフォーマンス

価格はジムニーシエラが約200万円台前半から、一方でジムニーノマドは約265万円からと、明確に差があります。しかし、ジムニーノマドには5ドア化による利便性、安全装備の拡充、室内空間の拡大などが含まれており、価格差はドア数以上の価値を反映しているといえます。

どちらを選ぶべき?ライフスタイル別おすすめモデル

ジムニーシエラとジムニーノマド、どちらも魅力的な選択肢である一方で、「どちらが自分の生活に合っているか?」と悩まれる方も多いでしょう。ここでは、ライフスタイルや利用シーンに合わせたおすすめモデルをご紹介します。

1.本格オフロードやソロキャンプ、通勤利用がメインなら「ジムニーシエラ」

コンパクトで小回りが利くジムニーシエラは、単独行動が多い方や狭い山道・林道を走ることが多いアウトドアユーザーにとって最適な一台です。取り回しの良さと軽快な操縦性は、都市部での普段使いにも適しており、駐車スペースの限られた住宅街でも扱いやすさを実感できます。

また、MT車での「操る楽しさ」や、車体の軽さを生かした機動力を重視するドライバーには、ジムニーシエラが強い味方となるでしょう。価格的にも200万円台前半からと、コストパフォーマンスに優れ、カスタムベースとしても非常に人気があります。

2.家族でのレジャーや長距離ドライブが多いなら「ジムニーノマド」

後席の快適性や荷室の広さ、安全装備の充実度を重視するなら、ジムニーノマドが断然おすすめです。5ドア化により家族の乗り降りがスムーズになり、チャイルドシートの取り付けや荷物の積み下ろしもストレスがありません。ラゲッジスペースの広さは、アウトドアギアやベビーカー、大型の買い物などにも余裕で対応できます。

また、アダプティブクルーズコントロール(ACC)をはじめとする先進安全機能も充実しているため、長距離ドライブや高速道路の利用が多い方にとっては、運転負担を大きく軽減してくれます。価格はやや高めですが、その分の価値を確実に感じられる装備と実用性が詰まっています。

3.カスタムで個性を表現したいならどちらもアリ

ジムニーシリーズは、豊富なアフターパーツによるカスタム文化も魅力の一つ。ノマドもすでに多くのカスタムメーカーが対応パーツを開発中であり、5ドアながらもジムニーらしい無骨で個性的なスタイルを楽しめます。

一方、シエラはカスタムパーツの選択肢が非常に豊富で、外装・内装・機能面にいたるまで細かなチューニングが可能。ノマドもこれに続く形で、今後さらにカスタムの幅が広がっていくことが期待されます。

まとめ

スズキ・ジムニーシエラとジムニーノマドは、いずれも“本格オフローダー”としての魂を受け継ぎながら、それぞれ異なる魅力と価値を備えた2つのモデルです。

ジムニーシエラは、コンパクトなボディと軽快なフットワークで、狭い山道や都市部でも自在に扱える俊敏さが持ち味です。純粋なオフロード性能と走行体験を楽しみたい方、カスタムで自分だけの一台を作り上げたい方にとっては、まさに理想の相棒といえるでしょう。

一方、ジムニーノマドはその名の通り、より広く、より遠くへ旅するための相棒として設計されました。後席の快適性、荷室の拡張性、そして先進的な安全装備を備え、ファミリーユースや日常使いにも柔軟に対応できる実用性を備えています。5ドア化による利便性の向上は、従来のジムニーファンだけでなく、新たなユーザー層の心も掴む可能性を持っています。

共通するのは、どちらもジムニーならではの堅牢な走破性を維持していること。つまり、どちらを選んでも「ジムニーらしさ」を存分に味わうことができるのです。大切なのは、自分のライフスタイルや用途に照らし合わせて、どちらがより「フィットするか」を見極めること。あなたの“ジムニーライフ”にぴったりな一台を、ぜひ見つけてください。

よくあるご質問

ジムニーシエラのAT車はWLTCモードで14.3km/L、ノマドのAT車は13.6km/Lです。ボディサイズと重量が増している分、ノマドの方がやや燃費は劣りますが、その差は大きくありません。

いいえ、最低地上高やアプローチ・デパーチャーアングルはジムニーシエラと同等に保たれています。ホイールベースが延長されたことで若干の取り回しへの影響はありますが、ジムニー本来の走破性能はしっかりと維持されています。

家族での利用を重視する場合は、後席へのアクセスが容易で居住空間が広いジムニーノマドが断然おすすめです。特に小さなお子様がいるご家庭では、乗り降りのしやすさが大きなメリットになります。