中古車はなぜ今こんなに高い?価格高騰の理由と対策を徹底解説
更新日:2025.06.27
中古車の価格が高騰している──そんなニュースや実感を耳にする機会が増えてきました。
かつては「お得に手に入れられる選択肢」とされていた中古車ですが、今では新車と変わらない、あるいはそれ以上の価格が付くケースも見られます。
今回は、中古車がなぜ今こんなに高いのか、その背景にある事情を丁寧に紐解きながら、今後の見通しと私たちにできる対策についても考えていきます。
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中古車価格の高騰は複数の要因が絡んでいる
高年式車や一部車種は今後値下がりの可能性も
高騰時の買い方・売り方に工夫が必要
中古車価格が今高いのはなぜか?背景と今後の見通し
近年、中古車の価格が大きく上昇しています。その原因はひとつではなく、いくつもの要素が絡み合った結果として現れている現象です。
この章では、その主な要因と、今後価格がどうなっていくかの予測について整理していきます。
新車の価格上昇が中古車市場に影響
新車の価格が上がっていることは、今や多くの方が実感しているはずです。
軽自動車でも200万円前後が当たり前となり、かつての「手頃な新車」は影を潜めつつあります。
その影響を受けて、「予算的に中古車で」という需要が増加。結果として、中古車の価格までもが上昇しています。
原材料・輸送費・人件費の高騰
車の価格は製造コストの影響を大きく受けます。
鉄やアルミといった材料費の高騰に加え、輸送費や人件費の増加も加わり、新車の価格設定はどうしても高めに。
その価格差を避けるために中古車へ流れる需要が増え、市場価格が引き上げられるという連鎖が生まれています。
半導体不足による供給制限
電子制御の発展により、車に搭載される半導体の量は年々増加しています。
しかし、世界的な半導体不足により車の生産が滞るようになり、販売台数そのものが減少。
新車が手に入りにくくなった分、「すぐに手に入る中古車」へ需要が集中し、価格が押し上げられています。
機能・装備の進化による価格転嫁
安全性や快適性を追求した結果、標準装備も年々グレードアップしています。
自動ブレーキや全周囲カメラなど、もはや高級車だけの装備ではなくなりました。
そのぶん車両価格は高くなり、中古車市場にも少なからず影響を与えています。
新車の納期遅延とその余波
「半年待ち」「1年待ち」といった納期遅延は、今や珍しい話ではありません。
とくに人気車種ではその傾向が顕著で、納期を待てない人が中古車に流れています。
一時的な需要集中により、中古車価格が吊り上がっている状況が続いています。
国内外での中古車需要の高まり
中古車価格を押し上げているのは、日本国内の需要だけではありません。
海外からの需要も年々高まっており、特に信頼性の高い日本車は高い評価を受けています。
この影響で、国内に出回る車の在庫が減り、価格の高止まりが続いています。
日本車人気の高まりと輸出増
東南アジアやアフリカ諸国では、日本車が生活インフラの一部として使われているほど。
その高い耐久性や燃費性能が重宝されており、輸出業者による買い取りが活発化しています。
結果として、国内市場には車が残りにくくなっています。
円安の影響で輸出業者による買い取りが活発化
為替相場が円安に傾くと、海外の業者にとって日本車は“買い得”になります。
国内の中古車が次々と海外に流れることで、国内在庫が不足し、価格の高騰を招く形に。
これは短期的な波ではありますが、影響は無視できません。
中古車価格の高騰はいつまで続くのか?
中古車が高い今、「この状況はいつまで続くのか?」と疑問に思う方も多いはず。
ただし、価格高騰の終わりを明確に断言できる材料は、いまのところ揃っていません。
この章では、現時点で見えている動きと、今後の可能性について整理してみましょう。
明確な終息時期は見通せない
中古車価格がいつ下がるのか、そのタイミングは誰にもはっきりとは言えません。
というのも、価格高騰の要因は一つではなく、複数の外的要因が複雑に絡み合っているためです。
たとえば、新車の供給が正常化しなければ中古車市場の供給も整わず、価格も落ち着きにくい状況が続きます。
さらに、円安や輸出需要、海外の政治情勢など、国内ではどうにもならない要素も関係しているため、「〇年には落ち着く」と予測するのは難しいというのが現実です。
中古車バブルの崩壊兆候も一部にあり
とはいえ、一部ではすでに価格が落ち着き始めているという動きも見られます。
たとえば、車種によってはピーク時よりも明らかに価格が下がったものも。
これは需要と供給のバランスがようやく整いはじめている兆しとも受け取れます。
特に、値上がりの反動で一時的に需要が落ち込んだ車種などは、価格が緩やかに下がる傾向が見られることもあります。
とはいえ、それが市場全体に波及するには、もう少し時間がかかるかもしれません。
高年式車は価格下落の可能性も
高年式車──つまり、比較的新しい中古車──については、価格が下がる兆しがあります。
理由は単純で、新車の納期が少しずつ回復してきており、「あえて中古車を選ばなくてもよい」という選択肢が出始めているためです。
また、モデルチェンジのタイミングや、新型車の投入により、相場が動く可能性もあります。
もし高年式の車を狙っているのであれば、数ヶ月様子を見ることで、少し安く購入できることもあるかもしれません。
価格が高い今、中古車を少しでも安く買うコツ
価格が高いときこそ、買い方に工夫が必要です。
同じ予算でも、視点を変えることで手に入る車の選択肢はぐっと広がります。
この章では、今のタイミングでもお得に中古車を手に入れるための具体的なヒントを紹介します。
フルモデルチェンジ直後の旧型モデルを選ぶ
新型が発表されると、それまでの型は“型落ち”として扱われやすくなります。
外観や機能が新型に劣るわけではなくても、「新しさ」の印象で評価が下がるため、旧型モデルの価格は比較的落ち着きやすい傾向に。
内容が充実しているモデルも多いので、狙い目と言えるでしょう。
保証切れ・車検切れの車は価格が抑えられやすい
「保証がないのは不安」「車検を通すのが面倒」といった心理的ハードルがある車は、価格が安くなる傾向があります。
購入後の整備に多少のコストはかかりますが、車体価格をぐっと抑えるには効果的な選び方です。
信頼できる整備工場を見つけておけば、長期的なコストも抑えやすくなります。
不人気グレードやセダン系モデルも狙い目
人気のあるSUVやミニバンに比べて、セダンタイプや特定のグレードは敬遠されがち。
しかし、性能や燃費に大きな差がない車種も多く、むしろ実用面では優れていることもあります。
外観や装備に強いこだわりがなければ、コストを重視した選択肢として検討する価値があります。
残価設定ローンやリースを活用して初期費用を抑える
一括での支払いが難しい場合は、ローンやリースという選択肢も視野に入れてみましょう。
特に残価設定ローンは、月々の支払いが抑えられるため、今のような高騰時でも購入のハードルを下げる手段として有効です。
将来的に買い替えを予定している場合などには、特に相性の良い方法といえるかもしれません。
走行距離が長めでも状態の良い車を選ぶ
「走行距離が多い=悪い車」と考えがちですが、実際はそうとは限りません。
メンテナンスがしっかりされていた車であれば、10万kmを超えていてもまだまだ現役で使えます。
価格も抑えられやすく、全体のコストパフォーマンスを重視する方にはぴったりの選び方です。
今後さらに値上がりが予想される中古車とは
中古車の価格が高騰する中でも、「これからさらに値上がる」と見られているモデルがあります。
需要の高さや希少性、将来の資産価値など、さまざまな理由から市場価値が高まっている車もあるのです。
この章では、今後さらに価格が上がると予測されている代表的な中古車をご紹介します。
プレミア価値が高いスポーツカー・絶版車
一部のスポーツカーや絶版モデルは、すでにプレミア価格がつき始めています。
生産が終了しているため、状態の良い個体は減る一方。それゆえに価格も上がり続ける傾向があります。
たとえば日産「GT-R」やホンダ「S2000」、三菱「ランサーエボリューション」などはその代表格。
このあたりの車種は、コレクター需要や海外バイヤーからの人気も高く、今後も相場の上昇が予測されます。
「手が届くうちに」と検討する人が多いため、今後も競争は激しくなりそうです。
人気のSUV・ミニバン・ハイブリッド車
実用性を重視するファミリー層からの支持を集める車も、今後さらに価格が上がる可能性があります。
たとえばトヨタ「ランドクルーザー」やホンダ「ヴェゼル」、日産「セレナ」などは、中古市場でも常に需要が安定。
特にSUVやハイブリッド車は、ガソリン価格やアウトドア人気の影響もあり、注目度が高まりやすいカテゴリです。
モデルチェンジのタイミングや装備の違いで価格に幅はありますが、人気のグレードやカラーは今後も高値が続くと考えられます。
買い替え需要や海外輸出の影響もあり、こちらも要注目です。
価格高騰中でも比較的手ごろに購入できる中古車
価格高騰が続く今だからこそ、「穴場」と呼べるモデルにも注目してみたいところ。
需要が集中しにくい車種や、イメージのわりに内容が充実しているモデルを選べば、手頃な価格で満足のいく車が見つかることもあります。
マツダ|アクセラセダン
マツダのアクセラは、スポーティな走りと洗練されたデザインで一定の支持を集めています。
なかでもセダンタイプはハッチバックに比べてやや人気が控えめなため、価格も抑えられやすい傾向にあります。
中古市場では台数も豊富で、選択肢の幅が広いのも魅力です。
装備内容に対して価格がおさえられており、コストパフォーマンスの高さが光る一台といえるでしょう。
トヨタ|アクア(旧型)
アクアはハイブリッド車の定番として知られていますが、初期モデルや旧型は価格が落ち着いてきています。
燃費の良さはそのままに、装備や走行性能も日常使いには十分。
通勤や買い物など、日々の移動が多い方にとっては非常に頼れる存在です。
人気車ではあるものの流通台数が多いため、探せば良質な車体がリーズナブルに見つかることもあります。
日産|リーフ(初期型)
電気自動車のリーフも、初期型であればかなり手頃な価格帯になってきています。
航続距離こそ最新モデルに劣りますが、近距離移動がメインであれば大きな問題にはならないケースも多いでしょう。
バッテリーの状態や残存容量は要確認ですが、条件に合えば非常に経済的な選択肢となります。
スズキ|スペーシア(不人気グレード)
軽自動車の中でも人気車種の一つであるスペーシアですが、グレードによっては狙い目になることも。
特に「外観が地味」「装備が少ない」といった理由で敬遠されがちなグレードは、価格が落ち着いている傾向にあります。
通勤や買い物など、使い勝手重視で選ぶ方には十分な性能が備わっており、実用面でも安心できる選択です。
まとめ
中古車の価格が今、なぜこれほどまでに高いのか──その理由は、新車の供給遅延や原材料高騰、輸出需要の拡大など、さまざまな要素が複雑に重なっているためです。
「今すぐ買うべきか、それとも待つべきか」と迷う気持ちはもっともですが、タイミングを見極めながら選び方を工夫すれば、高騰下でも納得のいく車選びができるはずです。
また、すでに車を所有している方にとっては、いまが高く売る絶好のチャンスとも言えるでしょう。
価格変動が激しい今だからこそ、「知っているかどうか」が大きな差を生みます。
落ち着いて情報を見極めながら、自分にとって最適なタイミングと選択を見つけていきたいですね。