スペーシア ギア生産終了の真相とは?理由と今後の展開を徹底解説

更新日:2025.06.27

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2018年の登場以来、アウトドア志向のユーザーを中心に高い人気を誇ってきた「スペーシアギア」。その個性的なルックスと実用性の高さから、スズキの軽自動車ラインナップの中でも異彩を放っていました。そんなスペーシアギアは、2024年4月をもって生産終了になっています。

この記事では、生産終了の背景にある事情を紐解きながら、スズキが今後どのような方向に舵を切るのか、そしてスペーシアギアの後継や代替となる車種についても詳しく解説していきます。

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スペーシアギアとはどんな車だったのか

アウトドアに最適なデザインと装備

スペーシアギアは、スズキの軽ハイトワゴン「スペーシア」をベースに、SUVテイストを加えた派生モデルとして2018年に登場しました。

見た目からして、どこか遊び心を感じさせるデザインが特徴的でしたね。丸型のヘッドライトや力強いバンパー形状、ボディ下部に配された樹脂製のパーツなどが、オフロードを思わせる仕上がりとなっていました。

内装面でも、アウトドアやレジャーに役立つ機能が充実していました。例えば、防水加工が施されたシートや、汚れに強いフロアマット。

さらに荷室にはフックやラゲッジボードなどの工夫がされており、キャンプ用品やスポーツギアの積載にも適していたのです。

実用性と遊び心のバランスが取れた仕様は、特にファミリー層やアウトドア好きの若い世代に人気がありました。「軽自動車でも、こんなに遊べるんだ」と思わせてくれるモデルだったのではないでしょうか。

スペーシアシリーズの中での位置づけ

スズキのスペーシアシリーズには、標準仕様の「スペーシア」、上質志向の「スペーシアカスタム」、そして商用にも使える「スペーシアベース」など、バリエーションが豊富に用意されています。

その中でも、スペーシアギアは“アクティブ”をテーマにした特別な立ち位置でした。

単なる派生グレードではなく、個別のブランドといっても差し支えない存在感がありました。街乗りだけでなく、週末のお出かけやちょっとした冒険にも寄り添ってくれる。

そんなユーザーの生活スタイルにフィットする一台として、多くの人々に親しまれていたのです。

なぜ生産終了?その理由を読み解く

フルモデルチェンジに伴う整理

スペーシアギアの生産終了は、2023年末に実施されたスペーシアシリーズ全体のフルモデルチェンジと密接に関係しています。
新型スペーシアが登場したことで、従来のラインアップの見直しが必要となり、ギアもその影響を受けました。

新モデルでは、標準車とスペーシアカスタムに加えて、新たに「スペーシアベース」が本格的にラインアップに加わったことも大きな要因です。機能や装備の重複を避ける目的で、アウトドア志向のユーザーを意識したギアの役割は他モデルに分散されるかたちとなりました。

結果として、「シリーズの整理整頓」が生産終了のひとつの理由となったわけです。

ユーザー層の変化と市場ニーズ

もうひとつの背景には、軽自動車市場そのものの変化があります。数年前までブームだった「アウトドア」や「SUVテイスト」は、いまも人気ではあるものの、一段落しつつあります。

また、ユーザーの求める機能性やスタイルがより多様化してきたことも見逃せません。

「派手さよりも実用性」「デザインよりも価格や燃費」といった方向にシフトする傾向が見られ、ギアのように“遊び心”を前面に出したモデルの需要は、ピークを過ぎていたのかもしれません。

スズキとしても、限られたリソースの中で、よりニーズの高いモデルに力を入れたいという戦略があったのでしょう。

安全・環境基準の対応コスト増

近年、自動車を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。特に、先進安全装備の義務化や環境規制の強化は、軽自動車にも大きな影響を及ぼしています。

スペーシアギアのような特別仕様車は、ベースモデルとは異なる内外装を持つため、細かい改良や法規対応が別途必要になります。そのため、モデルチェンジのたびに個別対応を続けるには、コスト面でも負担が大きくなるのです。

今後も継続的に開発・生産していくには不採算と判断された可能性が高く、現行スペーシアに統一したほうが合理的だったとも言えるでしょう。

スペーシアギアの代わりになる車は?

スペーシアカスタム・スペーシアベースとの違い

スペーシアギアの生産終了により、次にどのモデルを選ぶべきか悩む方もいらっしゃるかもしれません。その際に候補に挙がるのが、同じスペーシアシリーズである「スペーシアカスタム」と「スペーシアベース」です。

まず、スペーシアカスタムは、上質な内外装と充実した装備が魅力のモデルです。スタイリッシュなフロントマスクや高級感のあるインテリアが特徴で、ファミリー層や落ち着いたデザインを好むユーザーに支持されています。

ギアのような遊び心は控えめですが、先進安全機能や走行性能の面では非常に優れています。

一方のスペーシアベースは、商用ユースにも対応した2シーター仕様のモデル。リアシートがない代わりに、広大な荷室スペースを確保しているため、アウトドアや趣味の道具をたっぷり積みたいという方には非常に使い勝手が良い車です。

内装はシンプルながらも、自由なカスタマイズ性が魅力とされており、自分好みに手を加えて使いたいという人にぴったりです。

つまり、ギアの“アウトドアテイスト”を重視するならスペーシアベース、“装備や快適性”を優先するならスペーシアカスタムが選択肢となります。

他メーカーの競合軽SUV紹介

スズキ以外のメーカーにも、スペーシアギアに代わる軽SUV的なモデルは存在します。中でも人気なのが、ダイハツタフトとホンダN-BOXクロススタイル(オプション仕様)です。

タフトは、四角いボディと高めのアイポイントが特徴で、視界が広く運転しやすいモデル。さらにルーフにガラスが使われている「スカイフィールトップ」が標準装備されており、開放感も抜群です。

デザインもアウトドア感が強く、まさにギアのような使い方をしたい方にはぴったりの1台です。

ホンダのN-BOXも、一部のグレードでアウトドア風のエクステリアパーツを装着できる「クロススタイル」が存在します。標準モデルの完成度が高いため、装備を追加することで十分に“ギア的な存在感”を持たせることが可能です。

つまり、スペーシアギアの代わりを探す際には、他社のモデルにも目を向けてみると、新しい発見があるかもしれません。

買うなら今?中古車市場の動きに注目

在庫の減少と価格変動

スペーシアギアの生産終了が発表されたことで、中古車市場では早くも動きが見られ始めています。特に、人気色や装備が充実した上位グレードから順に在庫が減少しており、すでに一部の中古車店では「在庫なし」の状態となっている地域も出てきています。

また、価格の動きにも注意が必要です。

生産終了のタイミングでは、車両の希少性が高まるため、一時的に相場が上がる傾向があります。特に走行距離が少なく、状態の良い車両については、今後さらに価格が上昇する可能性も否定できません。

ただし、これは「高騰」ではなく「底堅い価格推移」と見るのが現実的です。極端に値上がりすることは考えにくいものの、一定の需要が続く限り、安くなるタイミングを見計らうのは難しいかもしれません。

購入時に注意したいポイント

中古車を購入する際には、モデルによって微妙に異なる装備や仕様の違いを見逃さないことが大切です。スペーシアギアは年式によって安全装備や快適装備が改良されているため、欲しい機能が搭載されているかどうかを事前にしっかり確認しましょう。

特に確認したいのは以下のようなポイントです。

  • スズキセーフティサポートの内容(ブレーキアシストや誤発進抑制など)
  • 全方位モニター付ナビ装着有無
  • 防水シートの有無と状態
  • グレード(HYBRIDXZ/XZターボなど)

また、アウトドアやレジャー用途で使われていた車両は、想像以上に荷室や内装にダメージがある場合もあります。実車を見て確認できる販売店を選び、細かな使用感までチェックすることをおすすめします。

タイミングを逃さないようにするためにも、気になる車両が見つかったら早めの問い合わせや試乗予約が重要です。

スズキの今後の軽SUV戦略とは

ハスラーやスペーシアベースの強化

スペーシアギアがラインナップから外れた今、スズキがどのように“軽SUV”の需要に応えていくのかが注目されています。その中核を担うのが、言わずと知れた人気車種「ハスラー」と、実用性に優れた「スペーシアベース」です。

ハスラーは、スペーシアギアと同じく“遊び心”を前面に打ち出したデザインが魅力。四角いフォルムにカラフルなボディカラー、タフな内装など、ギアと似た購買層に訴求しています。加えて、2020年代以降のモデルはマイルドハイブリッド搭載により、環境性能と燃費面でも評価されています。

一方のスペーシアベースは、ビジネス向けの印象が強いですが、シートアレンジの自由度や広い荷室空間など、アウトドア志向の人にとっても非常に魅力的な要素を持っています。純正アクセサリーによるカスタム性の高さもあり、自分好みに“アウトドア仕様”へ仕上げることも可能です。

つまり、ギアの要素は2台に分かれるかたちで残っており、今後はそれぞれの方向性をさらに強化していくことで、ギアの空白を埋めていくと考えられます。

EVモデルへのシフトの可能性

さらに注目されるのが、スズキが今後本格的に進める電動化戦略です。2025年以降には、軽自動車のEVモデル(電気自動車)の投入が予告されており、これまでガソリン車中心だった軽SUVの領域にも変化が訪れようとしています。

実際、インド市場などで先行してEVの販売を進めているスズキは、日本市場向けにも軽EVを展開する構想を公表しています。もし、ハスラーやスペーシアシリーズにEV版が登場すれば、アウトドアライフと環境配慮が共存する“新しい軽SUVのかたち”が誕生することになるでしょう。

スペーシアギアの生産終了は確かに寂しいニュースですが、それは同時に新たな時代の始まりでもあります。これからのスズキの動向には、より一層の注目が集まりそうです。

まとめ

スペーシアギアの生産終了は、多くのファンにとって残念なニュースだったかもしれません。しかしその背景には、スズキ全体のラインナップ整理や市場ニーズの変化、法規対応といった複数の要素が重なっていたことがわかります。

ただし、「ギアの価値」や「楽しさ」が完全に消えてしまったわけではありません。スペーシアカスタムやベース、そしてハスラーといった他のモデルが、それぞれの形でギアの役割を引き継いでいるとも言えるでしょう。

また、今後のスズキはEVモデルの開発や軽SUV路線の進化にも注力していくと見られ、時代に即した“次のギア的存在”が登場する可能性もあります。

今、スペーシアギアを購入したいと考えている方にとっては、中古車市場の動きが非常に重要です。在庫状況や価格の変化に注意しつつ、自分に合った1台をじっくり探してみると良いかもしれませんね。

よくあるご質問

スペーシアギアは2018年に発売され、2024年4月をもって生産を終了しました。販売店によっては在庫車両が残っている可能性もありますが、公式には2024年中にラインアップから姿を消しています。購入を検討している場合は、中古車市場をチェックするのがおすすめです。

明確な「後継車」と呼べるモデルは現時点では発表されていませんが、スペーシアシリーズ内での機能的な引き継ぎは行われています。アウトドア志向の装備や雰囲気を求めるなら、ハスラースペーシアベースが実質的な後継モデルとして検討されることが多いです。

「損をする」とは一概に言えません。むしろ、生産終了によって中古市場での価値が安定するケースもあります。今後は希少性が高まることも考えられるため、状態の良い個体に出会えれば、むしろ“買い”だといえるでしょう。ただし、価格や在庫には注意が必要ですので、早めの行動がおすすめです。