プリウスのエンジンがかからない原因とは?考えられるトラブルと対処法を徹底解説
更新日:2025.06.27
ハイブリッド車として長年人気を集めるトヨタ・プリウス。
しかし、ある日突然「エンジンがかからない」「電源は入るのに動かない」といったトラブルに見舞われることもあります。
そんなとき、慌ててレッカーや修理を依頼する前に、自分で確認できるポイントや応急処置があることをご存じでしょうか?
この記事では、プリウスのエンジンがかからないときに考えられる原因と、それぞれの対処法について詳しく解説します。
\安心の出光提供クオリティ/
【車のお悩み今すぐ解決! おすすめカーリース「ポチモ」】
ご希望の車種がすぐに見つかる! 豊富な掲載台数
欲しい車が見つからない、というご経験はありませんか?
ポチモは掲載台数トップクラスのカーリース。
お気に入りの車種がきっと見つかるはず。
【出光のカーリース「ポチモ」をおすすめする理由】
- 頭金0円
- 契約終了後、必ず車がもらえる
- メンテナンス費用コミコミ
- 走行距離制限なし
- その他多数!
お気に入りの車に乗るなら、ずっと定額のカーリース「ポチモ」がおすすめ。

補機バッテリーの電圧低下などがバッテリーがかからない原因
家でできる応急処置はジャンプスタート
異音や異臭、警告灯の点滅がある場合ディーラーなどに相談する
プリウスのエンジンがかからないときに最初に確認すること
プリウスのエンジンがかからない時、まず最初に確認すべきはメーターの表示と警告灯の状態です。
ハイブリッド車特有のシステム起動のサインや、トラブルを示す警告灯を確認し、状況を把握しましょう。
また、スマートキーの電池切れも考えられる原因の一つです。
メーターの表示・警告灯をチェック
エンジンがかからない場合、まず確認すべきはメーターの表示や警告灯です。
プリウスのようなハイブリッド車は、一般的なガソリン車と異なり、エンジンが静かに始動するため、「本当に動いていないのか?」と迷うことがあります。
システムを起動したときに、メーターに「READY(レディ)」ランプが点灯していれば、ハイブリッドシステムは正常に起動しています。
逆に「READY」が点かない場合は、システムが始動していないということになります。
このランプが点くかどうかが、プリウスが走行できる状態にあるかどうかを判断する大きなポイントです。
また、バッテリーアイコンやエンジンの警告灯、ハイブリッドシステムの異常表示が出ていないかも確認しましょう。
これらの情報が、次に行うべき対処のヒントになります。
スマートキーの電池切れの可能性
プリウスでは、スマートキーをポケットやバッグに入れたままエンジンスタートが可能ですが、キーの電池が切れていると、車がキーを認識できず起動できないことがあります。
この場合、ドアの開閉はできてもエンジンがかからないという現象が起こります。
もしも「キーが見つかりません」「スマートキーが確認できません」といった表示が出ているなら、電池切れが原因の可能性が高いです。
対処法としては、スマートキー本体をスタートボタンに直接押し当てて始動を試みてみてください。
この操作で一時的に始動できることがあります。キーの電池は自分で交換できるので、念のため予備の電池を用意しておくと安心です。
主な原因別のトラブル診断と対処法
プリウスのエンジンがかからない原因は様々です。
ここでは、補機バッテリーの電圧低下や上がり、ブレーキを踏んでも反応しない場合、ハイブリッドシステムの誤作動など、主な原因別にトラブル診断と具体的な対処法を解説します。
補機バッテリーの電圧低下・上がり
プリウスのエンジンがかからない原因としてもっとも多いのが、補機バッテリー(12Vバッテリー)の電圧低下や上がりです。
これはエンジンを物理的に回すバッテリーではありませんが、ハイブリッドシステムの起動や電子制御系に必要な電力を供給するため、電圧が下がるとシステムそのものが立ち上がらなくなります。
特に、長期間車を動かしていなかったり、ライトの消し忘れがあったりすると、この補機バッテリーが上がってしまうことがあります。
メーターが薄暗くなる、ドアロックの反応が悪いといった兆候もバッテリー劣化のサインです。
この場合は、ブースターケーブルを使って他車から電力を供給する「ジャンプスタート」か、モバイルバッテリー型のスターターを使って復旧を試みることができます。
ブレーキを踏んでも反応しない場合
プリウスは「ブレーキを踏みながらスタートボタンを押す」ことでシステムを始動します。
ここで注意したいのが、ブレーキがしっかり踏み込まれていないと、システムが反応しないことがあるという点です。
特に女性や力の弱い方、靴の種類によっては「踏んだつもり」が起動条件を満たしていないことも。
ブレーキランプが点灯しているかをチェックすることで、正しく踏めているかが確認できます。
もし点いていなければ、もう少し強くしっかりと踏み込んで再度スタートボタンを押してみましょう。
また、ブレーキスイッチ自体の不具合が原因でスタートできないケースもあり、その場合は専門的な修理が必要です。
ハイブリッドシステムの誤作動・警告表示
「ハイブリッドシステムに異常があります」「チェックハイブリッドシステム」などの警告表示が出る場合は、システム内部でエラーが発生している可能性があります。
センサーの異常やコンピューターの誤作動、内部通信エラーなどが原因で、車両が安全のために自動で起動を制限していることがあります。
このような場合、再起動を試みることで一時的に復旧するケースもありますが、根本的な解決にはディーラーでの診断が必要です。
ハイブリッドシステムは高電圧部品を含むため、自分で修理を行うのは非常に危険です。
警告灯が表示されたまま運転を続けることも避けてください。
自分でできる応急処置の手順
プリウスのエンジンがかからない時、自分でできる応急処置をいくつか知っておくと便利です。
ブースターケーブルを使ったジャンプスタートや、スマートキーが反応しない時の始動方法など、具体的な手順を詳しく解説します。
ブースターケーブルを使ったジャンプスタート
補機バッテリーが上がってしまった場合、最も現実的な応急処置が「ジャンプスタート」です。
これは、他の車やジャンプスターター(携帯型バッテリー)から電力を一時的に供給し、ハイブリッドシステムを起動させる方法です。
ジャンプスタートの手順(別の車を使う場合)
- ボンネットを開け、補機バッテリーの端子(+と-)を確認
- ブースターケーブルの赤を故障車の「+」端子に、もう一方を救援車の「+」端子に接続
- 黒のケーブルを救援車の「-」端子に、もう一方を**故障車の金属部分(アース)**に接続
- 救援車を始動し、2~3分待つ
- 故障車のスタートボタンを押して、起動するか確認
このとき、ブースターケーブルを外す順番にも注意が必要です。
必ず黒から先に外し、最後に赤を外すことで、火花やショートのリスクを避けられます。
ジャンプスタートが成功したら、しばらく走行してバッテリーを充電することも可能ですが、根本的な劣化がある場合は早めにバッテリー交換を検討しましょう。
スマートキーが反応しないときの始動方法
スマートキーの電池が切れていると、車がキーを認識できず、エンジンがかかりません。
ですが、スタートボタンにキー本体を直接押し当てることで、一時的に始動することが可能です。
操作手順は以下の通り
- スマートキーを手に持ち、車に乗り込む
- ブレーキを踏みながら、キーをスタートボタンに密着させる
- 通常通りにボタンを押して起動
この操作で「READY」ランプが点灯すれば成功です。
なお、この方法で始動できたとしても、スマートキーの電池は早急に交換しましょう。
電池は家電量販店やカー用品店、コンビニでも手に入ります。
修理が必要なケースと相談先の見極め方
エンジンがかからない状況に加えて、異音や異臭、警告灯の点滅などがある場合は、自己判断での応急処置は避け、専門業者への相談が必要です。
ここでは、ディーラーかロードサービスか、状況に応じた適切な相談先を見極める基準を解説します。
異音・異臭・警告灯の点滅がある場合
エンジンがかからない状況に加えて、「異音」や「焦げたような臭い」、「警告灯の点滅」などがある場合は、自己判断での応急処置は避けるべきです。
これらの症状は、ハイブリッドシステムの重大な故障や、バッテリー以外の電装トラブルを示している可能性があります。
特に、エンジンルームから「バチッ」という音がした、焼けたような臭いがする、車体下から煙が出ている──などの異常が見られるときは、速やかにエンジン停止と安全確認を行いましょう。
その後は、無理に再始動を試みず、専門業者への連絡を最優先してください。
ディーラーかロードサービスか判断する基準
いざという時、どこに相談すべきか迷う方も多いですが、状況によって最適な対応先は異なります。
- バッテリー上がりの疑い → ロードサービスでのジャンプスタートが有効。JAFや自動車保険の付帯サービスを活用しましょう。
- 警告灯が点灯・点滅している、異常音がする → ディーラーでのコンピュータ診断が必要。ハイブリッドシステム関連のトラブルは専門知識と専用設備がなければ正確な判断ができません。
- スマートキー関連の不調 → ディーラーまたは鍵の専門業者が対応可能。キー交換や登録には専用の処理が必要です。
また、保証期間内であれば、無償修理や無料ロードサービスが使えるケースもあるため、取扱説明書や保証書を一度確認してみると良いでしょう。
エンジン始動トラブルを防ぐための予防策
プリウスのエンジン始動トラブルは、日頃のメンテナンスや注意で防ぐことができます。バッテリー点検と定期交換の重要性や、長期間乗らないときの対策など、具体的な予防策を紹介します。
バッテリー点検と定期交換の重要性
プリウスに限らず、補機バッテリー(12Vバッテリー)は消耗品であり、経年劣化によって突然のトラブルを引き起こすことがあります。
とくにプリウスはエンジン音が静かで、バッテリーが弱っていても気づきにくい傾向にあるため、定期的な点検が非常に重要です。
目安としては、3年ごとに点検・4〜5年での交換が推奨されます。
走行距離が少ない人や、買い物や送迎程度しか使わない方ほどバッテリーの充電機会が少なく、早く劣化することもあります。
ディーラーや整備工場では、バッテリーの「電圧」や「内部抵抗」を測定する簡単なチェックが可能です。
定期点検の際には、「始動用バッテリーの状態も見てください」と一言添えるだけで、トラブルを未然に防げるかもしれません。
長期間乗らないときの対策とは
出張や旅行、在宅勤務などでプリウスに乗る機会が減っている場合、長期間エンジンをかけないままでいると、バッテリーが自然放電して電圧が下がる恐れがあります。
これが「突然エンジンがかからない」事態を招く一因です。
以下のような対策を取ることで、バッテリー上がりのリスクを大きく減らせます:
- 1週間に1度は10〜15分程度エンジンを始動し、ハイブリッドシステムを起動する
- 可能であれば近所を少し走行して実際に電力を充電させる
- 屋内駐車場であれば、補機バッテリーを外して保管するという選択肢も
また、長期保管前には、室内灯やドアライトなどのスイッチがOFFになっているかも確認しておきましょう。
些細な電力消費が、数週間でバッテリーを完全に放電させてしまうこともあります。
焦らず原因を切り分けて対応しよう
プリウスのエンジンがかからない──そんなとき、多くの方がパニックになりがちですが、落ち着いて原因を一つひとつ確認することが大切です。
ハイブリッド車であるプリウスは、一般的なガソリン車と異なる点も多く、誤った認識で対処すると、かえって症状を悪化させてしまう恐れもあります。
まずは、メーター表示やスマートキーの状態、バッテリーの電圧を確認し、軽微なトラブルであれば自分で対応できることもあります。
一方で、警告灯の点滅や異音・異臭が伴う場合は、迷わず専門業者へ相談する勇気も必要です。
また、日頃からの点検や使い方を意識することで、こうしたトラブルの多くは防げます。特にバッテリーは定期交換の意識が重要ですし、長期間使用しないときの対策をしておくことも、安心につながります。
万が一のときに慌てないよう、「プリウス特有の始動システムと対処法」を日頃から理解しておくこと。それが、カーライフをより安全で快適にする第一歩です。
よくあるご質問
Q
プリウスはセルモーターの音がしないけど正常?
はい、プリウスは通常のガソリン車と違ってセルモーターの作動音がほとんどありません。
ハイブリッド車はエンジンではなくモーターで静かに始動するため、エンジン始動時の「キュルキュル」という音が聞こえないのが一般的です。「READY」表示が点灯していれば正常に起動しているので心配は不要です。
Q
バッテリー上がりとハイブリッドシステムの違いは?
バッテリー上がりは補機バッテリー(12V)の電圧低下、ハイブリッドシステムの異常はもっと複雑な電装系トラブルです。
バッテリー上がりはジャンプスタートで復旧できることが多いですが、ハイブリッドシステムの異常はセンサーや制御ユニットなどが関係しているため、ディーラーでの診断が必要です。警告灯が点灯している場合はすぐに専門業者へ相談しましょう。
Q
自分でジャンプスタートするのは危険ですか?
正しい手順を守れば可能ですが、不安がある場合は無理をせずプロに依頼するのが安全です。
プリウスのジャンプスタートは、他の車種と比べて注意点が多く、補機バッテリーの位置や接続場所も特殊です。接続ミスによるショートや感電の危険もあるため、少しでも不安がある方はJAFや自動車保険のロードサービスを利用することをおすすめします。