カーリースの任意保険って本当に必要?補償内容や料金プランを比較して判断しよう
更新日:2025.03.25
車で公道を走るためには保険へ加入しなければなりません。
「自賠責保険」への加入は法律で決められており「任意保険」は名前の通り、加入するかどうかを契約者が決めることが可能です。
これら2つの保険は、なにも車の購入に限ったものではありません。
車の新しい利用方法であるカーリースでも同じなのです。
では、果たしてカーリースを利用するにあたって任意保険は必要なのでしょうか?
今回はカーリースに任意保険は必要なのか、任意保険の概要や自賠責保険との違いに注目しつつお話ししていきます。
また、実際にどのような保険があるのか一例も載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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自賠責保険と任意保険ではカバーできるところが違う
基本的にカーリースに修理費は含まれない
いつ事故に合うかわからないため、任意保険はおすすめ
カーリースの保険はどうなっている?
カーリースにおいても自賠責保険と任意保険がありますが、そもそもこの2つの違いはなんなのでしょう。
この章ではまず、自賠責保険と任意保険とはなにかについて解説しています。
車の所有者に加入義務がある「自賠責保険」
公道を走行する場合、必ず加入しなければならないのが「自賠責保険」です。
自分の運転する車が誰かにぶつかったとき、または他の車とぶつかってしまったとき。 相手側に怪我人を出してしまった、または死亡させてしまった場合に適用されます。
加入は法律で決められているので、もし自賠責保険に入っていない、 または更新をしていない状態で公道を運転してしまうと罰則が課せられてしまいます。注意しましょう。
ドライバーが任意で補償内容を選ぶ「任意保険」
任意保険は自賠責保険と違い、加入が法的に定められているわけではありません。
名前のとおり、運転手の「任意」で加入するかどうかを決めることができます。
自賠責保険は全員加入しなければならないので、保険の内容は固定です。
そのため契約する場所によって料金や内容が変わる、ということはありません。
しかし、任意保険に関しては、提供している保険会社によってプランや料金が違うという特徴があります。
なぜカーリースに任意保険が必要なの?
「自賠責保険に入ってるから、他の保険はいらないでしょ」
と考える人も、もしかしたらいるかもしれませんね。
たしかに、安くはない自賠責保険と合わせて任意保険にも加入するとなると、かなり出費がかさんでしまうだろうことは想像できます。
しかし、任意保険にはできる限り加入しておくことがおすすめです。
その理由として、下記の3つが挙げられます。
- 返却時に現状回復が必須だから
- 事故による破損や全損に備えることができるから
- いつ、事故に巻き込まれるかわからないから
この章では任意保険についてもっと詳しく、カーリースの観点から掘り下げていきます。
返却時に原状回復が必須だから
リース車は、カーリース会社が購入した車を貸し出しています。
車検証に記載されている所有者は契約者ではなくリース会社です。
そのため、車を返却する際には「原状回復」といって、最初に借りた時の状態へ戻す必要があるのです。
たとえ小さな擦り傷であっても、借りたときに付いていなかったものであればきちんと修理しなければなりません。
その修理費は保険に加入していなければ、すべて契約者側の負担となります。
せっかく、まとまった大きな出費がないのがカーリースの魅力なのに、最後の最後で大きな出費をする羽目になってしまうかもしれません。
こういった事態を回避するためにも、任意保険への加入はおすすめです。
事故による破損や全損に備えることができるから
カーリースの料金に、修理費は基本的に含まれていません。
また、事故に合ったまたは起こした場合の補償なども特にあるわけではないのです。
もし、リース車が故障したり傷が付いた場合に任意保険へ入っていなければ、自腹で対応しなければなりません。
もっと大変なのは、事故でリース車が全損してしまった場合です。全損するとカーリースは契約続行不可能として強制的に中途解約となってしまいます。
中途解約OKなプランもあるにはありますが、あまり多くはありません。
中途解約になると、契約者は違約金を支払う必要があります。
これは決して安い金額では済まないでしょう。
もし任意保険に加入していれば、全損でおりた保険金で違約金の支払いが可能です。
ちなみに、公道を走行するうえで必ず加入しなければならない「自賠責保険」ですが、これはあくまでも自分を除く対人への保険であり、車などの物は含みません。
いつ、事故に巻き込まれるかわからないから
事故を完全に防ぐことは不可能です。
自分がどれほど気をつけていても、対向車がぶつかって来ないとも限りませんし自転車が飛び出してこないとも限りません。
「自分は運転に自信があるから」
「事故に合うなんて、そんな確率低いことのためにお金を支払いたくない」
など、任意保険に入らない方も多いかもしれませんね。
しかし、万が一ということがあります。
発生した損害賠償金額が億を超えてしまったとき、自分のポケットマネーから出せるでしょうか?
「もしも」を考えて、任意保険に入ることをおすすめします。
任意保険に入るメリット
カーリースにおいて任意保険に入るメリットは下記の通りです。
- 事故による修理費を自分で払わなくていい
- トラブル発生時にロードサービスの利用ができる
- 事故対応が受けられる
- 保険の特約があった場合、自分の好みでつけることができる
事故による修理費を自分で払わなくていい
リース車で事故を起こしてしまった場合、修理費は自分で出さなければいけません。
リース会社が補償してくれることはないので注意しましょう
「自分で」といっても、保険に加入している場合と加入していない場合とに分けられます。
保険に加入していなかった場合、リース車の修理費はもちろん、ぶつかった対象物(人、車含む)の治療費や修繕費も実費で出さなければなりません。
カーリースによっては自賠責保険代や任意保険代もすべてコミコミのプランやサービスを提供しているところもあります。
また、プランに任意保険代が含まれていなくても自分が現在加入している保険を、等級そのままで引き継ぐことも、自分で新たに保険に加入することもできます。
自分にあったカーリースを探しながら保険をどうするのか吟味しましょう。
トラブル発生時にロードサービスの利用ができる
2つ目のメリットは、ロードサービスの利用ができるところです。
任意保険にはそのサービスの一貫としてロードサービスを設定しているところが多くあります。
ロードサービスとは走行中に故障や事故などのトラブルに見舞われた際、支援を受けることができるサービスのことです。
トラブル発生時に連絡することで、実際の現場へスタッフが駆けつけてくれて対応してくれます。
ロードサービスが適用されるのは、なにも事故だけではありません。
故障が原因で車が動かなくなった場合なども、ロードサービスへ連絡すると自分がその場でなにをすべきなのか教えてくれますし、スタッフも派遣されます。
事故対応が受けられる
事故対応が受けられるのも、任意保険加入のメリットでしょう。
実際に事故を起こしてしまった、または事故に巻き込まれてしまったとき。
任意保険に加入していなければ、自分で事故相手とやりとりをしなければいけません。
注意点として、事故対応は自分に過失がある場合のみ適用されるので、たとえ任意保険に加入していたとしても、もらい事故(被害者の過失がゼロの交通事故)のときは自分で対応しなければならないというところが挙げられます。
たとえば、任意保険未加入のAさんが任意保険加入済みのBさんへぶつかったとしましょう。
この場合、Bさんに過失はないため、任意保険へ加入していたとしても事故対応サービスを受けることはできません。
加害者であるAさんの方はそもそも任意保険に加入していないので、当然事故対応のサービスを受けることはできません。
そのため、当事者どうしで示談交渉をしなければならないのです。
このような「もらい事故」に対処するために、弁護士費用特約へはきちんと入っておくことをおすすめします。
これは自分に過失がなく、加害者側が任意保険未加入という2つの条件が満たされた場合の特例です。
任意保険未加入の相手に自分がぶつかってしまった場合は、きちんと保険会社側が対応してくれます。
なので、任意保険にはやはり加入しておくことがおすすめです。
保険の特約があった場合、自分の好みでつけることができる
任意保険には「特約」と呼ばれるものがあります。
保険の基礎的な内容を変更または追加したり、削除するものです。
特約のなかにはカーリースに特化したものもあります。
もしもカーリース契約をした方で任意保険加入を視野に入れている方は、カーリースに特化した保険がおすすめです。
具体的にカーリースに特化した保険の例としてなにがあるかについては、また後ほど紹介します。
カーリースに適した任意保険の選び方とは?
カーリースでは任意保険が特に必要だと分かったところで、カーリースで任意保険を選ぶ際に気をつけるべき点を2つまとめています。
対人・対物賠償責任保険は無制限のものを
任意保険(対人・対物どちらも)はできる限り無制限のものを選択しましょう。
自賠責保険では、下記表のように金額に制限があります。
※こちらの表は横にスクロールできます
費目 | 限度額 | 内訳 |
---|---|---|
傷害分 | 120万円 | ・治療費 |
後遺障害分 | 75~4,000万円 | ・後遺症が残ったことによる精神的苦痛 |
死亡分 | 3,000万円 | ・亡くなった被害者と遺族の精神的苦痛に対する補償 |
実際に保険金を利用する場面に遭遇しても、お金が足りず結局別のところから捻出しないと……、という事態にもなりかねません。
対人の場合、相手を死なせても自賠責保険であればMAXで3,000万円しか出ないという部分に注目してください。
3,000万円もあれば自賠責保険で十分?
「3,000万円もあれば十分じゃない?」
こう思った方、要注意です!
実際に事故を起こしてしまった場合に賠償金額が「億」を超えることは“ざら”にあるのです。
人身事故による損害賠償額は、実際に必要な治療費だけではありません。
入院・通院による休業で発生した損害や利益の損失など、事故にあったことで生じた間接的な損害も含めて算出されるのです。
交通事故で死傷させてしまった相手の職業や年収、性別や年齢などによっては、損害賠償額がとてつもなく高額になることも、当然考えられるでしょう。
このようなところを考慮すると、対人賠償保険は無制限で、それが無理であるならできる限り高額帯での契約をおすすめします。
車両保険をつける
車両保険は事故で付いた自分の車の傷や故障部分を修理する際の費用をまかなってくれます。
自損事故はもちろん、自然災害、他人からぶつけられたときなど、あらゆる場面においてカバーしてくれる、心強い保険です。
カーリースの場合も、同じく任意で加入することに変わりはありません。
利用者負担で修理が必要なカーリースであれば、なおさら加入しておくことがおすすめです!
ただし、タイプによって自損事故まで補償してくれるのか、他人からぶつけられた場合に限るのかが変わるので要確認です。
カーリース向けの任意保険
実際にカーリースに関連したメジャーな保険は何があるのでしょうか?
この章ではカーリースに特化した保険を紹介しています。
ぜひ、カーリース契約をする際には下記の情報を参考にしてみてください。
リースカー車両費用保険特約
リース車が全損となった場合、リース車の借主がリース会社へ支払う中途解約金に対して、 保険契約から支払われる車両保険金が不足または超過することがあります。
「リースカー車両費用保険特約」を付帯することで全損時には保険金額に関係なく、 リースカーの借主がリース会社に支払う中途解約金を、過不足なく車両費用保険金として支払うことが可能になります!
リースカー車両費用保険の修理費優先支払特約
「リースカー車両費用保険特約」のように、全損になったけど修理をしてでもこの車に乗り続けたい、 といった場合に支払われる内容です(「全損」は修理ができないほど損傷した車と、修理費[損害額]が時価額を上回ることを指します)。
リース車の修理費がリース契約の中途解約金を超える場合であっても、 実際に修理をしたときにだけ保険金を支払って(20万円が限度)くれます。
保険会社によってはリース期間の年数(5年や7年など)に合わせた保険期間を設定できるところもあります。
一般的には、リース期間に合わせた保険期間を設定して、その保険料を一括して支払い、リース期間で割った毎月のリース料に上乗せする仕組みです。
長期の分保険料が割引になるのと、途中で保険を使ってもリース期間の満了まで保険の等級が下がらない(通常等級が下がると保険料が上がる)などのメリットがあります。
保険会社が提供するドライブレコーダーについて
カーリースに特化しているわけではありませんが、保険会社が提供するドライブレコーダーには保険会社ごとの特徴があります。
保険会社提供のドライブレコーダーを設置する場合、もろもろの料金は保険料に上乗せされます。
このドライブレコーダーは一定以上の衝撃を検知すると保険会社に自動通報してくれる優れもの。 通報後は専門のオペレータが事故の初期対応をアドバイスしてくれます。さらに緊急時には、救急車やレッカー業者の手配もしてくれます。
もちろん録画機能も搭載しているため、衝突事故などの場合は心強い証拠となるでしょう。
中古車の場合、ドライブレコーダーが付属されていないことも多いかもしれません。
ちょっと保険の話とずれますが、上乗せの補償と考えて設置するのがおすすめです。
\保険の確認は済みましたか?/
まとめ
今回はカーリース契約者、またはこれからカーリース契約を考えている人へ向けて任意保険のお話をしました。
車に関する保険には大きく2種類あり、そのうちの「自賠責保険」は法律で加入が義務付けられていますが、もう片方の「任意保険」は違います。
カーリース契約において任意保険の加入は必要ないと思う方もいるかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
カーリースには修理費などが含まれていないため、車の返却時に「原状回復」のため自腹でリース車の修理費を出すことになるかもしれません。
また、いつ事故に合うとも限りません。
もし1回の事故で死者を出し、さらにリース車も全損……、などという事態になってしまったら、損害賠償金額は「億」を悠に超えるでしょう。
こういった事態にしっかりと対処できるよう、万が一を考えて任意保険への加入をおすすめします。
\新車も中古車も/
この記事の監修者
Coco.Life株式会社取締役副社長
ファイナンシャルプランナー
保有資格:CFP®︎/1級FP技能士、証券外務員資格第一種
柚木 康之ゆずき やすゆき
食品メーカーから外資系金融会社に転身後、ファイナンシャルプランナー(FP)として独立。2008年5月には熊本県でCFP®認定者(日本FP協会上級資格)第一号となり、現在は来店型FPショップで地域密着型の活動を続けている。「ひたすら、皆さまの満足のために」をモットーに、“家計のホームドクター“として、年間300人以上のお客様へ「お金」に関するアドバイスを行っている。
よくあるご質問
Q
自賠責保険と任意保険の違いはなんですか?
公道を走行する場合「自賠責保険」の加入が法律で義務付けられています。 自分の運転する車が誰かにぶつかったとき、他の車とぶつかってしまったとき。 相手側に怪我人を出してしまった、または死亡させてしまった場合に適用されます。
一方の「任意保険」はドライバーが任意で補償内容を選ぶことが可能です。
対人、対物の補償はもちろん、弁護士特約など様々な内容を組み合わせることができます。
Q
カーリースではどんな保険がおすすめですか?
リースカー車両費用保険特約か、リースカー車両費用保険の修理費優先支払特約がおすすめです。
前者は全損時に保険金額に関係なく、リースカーの借主がリース会社に支払う中途解約金を過不足なく車両費用保険金として支払うことができます。
後者の特約はリース車の修理費がリース契約の中途解約金を超える場合であっても、 実際に修理をしたときにだけ保険金を支払って(20万円が限度)くれます。
いつどういったタイミングで事故を起こしてしまったり、または事故に合うかもわかりません。
普通の保険だけでなく、カーリースに特化した特約もつけることをおすすめします。