SUVは見た目の存在感や使い勝手の良さから人気が高まっています。

しかし、価格だけで選ぶと維持費や装備面で後悔することもあります。

ここでは「安いSUV」を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントを解説します。

価格だけで選ばないことが大切

「安いSUV」は魅力的に感じますが、価格だけで判断すると必要な装備が不足している場合があります。

たとえば、安全装備がオプション扱いだったり、燃費性能が低めだったりするケースも。

購入前に自分が重視したい項目を整理し、総合的に判断することが大切です。

結果的に少し高くても、装備が充実している車を選んだ方が長く満足できることがあります。

維持費まで含めてトータルコストを考える

SUVは車体が大きく、普通車区分に属するモデルも多いです。

そのため、自動車税や燃費、タイヤ交換などの維持費が小型車より高くなる傾向にあります。

「購入価格は安かったけれど、維持費が高くついた」というケースも珍しくありません。

年間のガソリン代や保険料も含め、トータルコストで比較することが重要です。

中古SUVも検討すると選択肢が広がる

新車にこだわらなければ、状態の良い中古SUVを選ぶのも賢い方法です。

特に2〜3年落ちのモデルは、新車時よりも20〜30％ほど安く購入できることがあります。
近年は中古市場でも保証付きや整備済みの車が増えており、安心感も高まっています。

「予算内で上位グレードを狙いたい」という方には、中古SUVが有力な選択肢になります。

SUV市場は年々活況を増し、各メーカーが手頃な価格帯のモデルを続々と投入しています。

ここでは、価格・燃費・安全性・使い勝手のバランスが取れた“コスパの良いSUV”をランキング形式で紹介します。

いずれも新車価格が200万円台〜300万円台に収まるモデルです。

第1位トヨタライズ

トヨタ・ライズは、コンパクトSUVの中でもトップクラスの人気を誇ります。

全長4m未満の扱いやすいボディながら、車内は広く設計されており、日常使いにも旅行にも対応します。

1.2Lハイブリッドモデルは燃費性能が優秀で、街乗り中心でも経済的。トヨタの安全装備「スマートアシスト」が搭載されている点も安心材料です。

コストを抑えながら安心感を重視する方におすすめの1台です。

第2位ダイハツロッキー

ロッキーは、トヨタ・ライズと同じプラットフォームを採用しています。

そのため性能はほぼ同等ですが、価格設定がわずかに安い傾向があります。

ハイブリッド仕様も選べ、静かな走行フィーリングが特徴です。

コンパクトながら荷室が広く、アウトドアや買い物にも使いやすい構造。

「国産で安く、燃費も重視したい」という方にぴったりです。

第3位スズキクロスビー

スズキ・クロスビーは、個性的なデザインと実用性を両立したコンパクトSUVです。

1.0Lターボエンジンを搭載し、小排気量ながらパワフルな走りを実現。
マイルドハイブリッド機構により、燃費と加速のバランスも良好です。

車体サイズはコンパクトでも、車内空間がしっかり確保されており、長時間の運転でも快適です。

デザインで選びたい方にも人気があります。

第4位日産キックス

日産・キックスは、ハイブリッドSUVとして設計されています。

e-POWERシステムにより、モーター駆動の滑らかで力強い走りを実現。

燃費性能はWLTCモードで約23km/Lと優秀で、街中でも扱いやすいモデルです。

車体価格は300万円前後とやや高めですが、走行性能と静粛性を重視する方には満足度の高い1台です。

第5位ホンダWR-V

ホンダ・WR-Vは2024年に登場した新型SUVで、ホンダ車の中でも特にコスパに優れています。

全長4m台のコンパクトボディながら、荷室容量はクラストップクラス。

視界が広く、運転初心者でも扱いやすい設計です。

価格は200万円台前半からとリーズナブルで、最新の安全装備「HondaSENSING」も標準装備されています。

「初めてのSUV」に最適なモデルといえます。

SUV選びでは、「国産車にするか輸入車にするか」で迷う方も多いものです。

どちらにも長所と短所があり、コスパやデザイン性、維持費の面で違いがあります。

ここでは、その違いを3つの観点から整理してみましょう。

国産SUVの強み

国産SUVの魅力は、やはりコストパフォーマンスの高さにあります。

生産体制や部品供給が国内で完結しているため、価格が比較的安く、維持費も抑えられます。

また、日本の道路事情に合わせて設計されており、取り回しが良く燃費も優秀です。安全装備も標準化が進み、手頃な価格帯でも高い安心感を得られるのが特徴です。

特にトヨタやホンダのSUVは、信頼性や修理対応の面でも評価が高いです。

輸入SUVの魅力

輸入SUVは、デザイン性や走行性能の高さが魅力です。

欧州車に多い力強い走りや高級感のある内装は、所有する喜びを感じさせてくれます。

小型の輸入SUVでも、ボディ剛性や乗り味の完成度が高く、長距離ドライブでも疲れにくい設計です。

ただし、同クラスの国産車に比べて価格はやや高めで、燃費や保険料がかさむ傾向にあります。

「見た目や質感にこだわりたい」という方に向いています。

維持費や修理費の違い

維持費の面では、国産SUVが有利です。

輸入車は部品の調達に時間や費用がかかることが多く、修理費用が高くなりがちです。

また、車検や点検の際に専門の整備工場が必要なケースもあります。
その点、国産SUVはディーラー網が充実しており、万が一のトラブル時も対応がスムーズです。

長く安心して乗ることを重視するなら、国産SUVを選ぶのが無難といえます。

同じ車を買うにしても、購入時期や条件によって支払う金額は大きく変わります。

ここでは、安いSUVを“さらにお得に”手に入れるための3つの方法を紹介します。

新車・中古車のどちらにも共通する考え方です。

決算期を狙って購入する

自動車販売店は、3月と9月の決算期に販売台数を伸ばしたい傾向があります。

そのため、この時期には値引き交渉がしやすく、特別キャンペーンが実施されることも。
同じグレードでも数万円から十数万円の差が出る場合があります。

購入を急がない場合は、決算期や年末のセールを狙ってみましょう。

商談の際には、複数の販売店を比較して価格交渉を行うのがポイントです。

展示車・未使用車を狙う

ディーラーで展示に使われた車や、登録だけ済ませた「未使用車」は非常に狙い目です。

ほぼ新車と変わらない状態でありながら、数十万円安く購入できるケースがあります。

走行距離も短く、保証期間が新車同様に付いている場合も多いため安心です。

人気車種の場合はすぐに売れてしまうこともあるため、気になる車両を見つけたら早めに問い合わせると良いでしょう。

下取りを上手に活用する

今の車を手放す場合、下取りを上手に活用することで実質的な購入費用を抑えられます。

ディーラー査定だけでなく、複数の買取店で見積もりを取ると査定額に差が出ることも。

場合によっては10万円以上の差が生まれることもあります。

オンライン査定を利用して相場を把握しておくと、交渉がスムーズになります。

「値引き＋下取りアップ」で支払総額を減らすのが、賢い買い方です。

SUVは多機能で魅力的な車ですが、目的を明確にしないまま選ぶと「思っていた使い方ができない」と後悔することもあります。

ここでは、コスパを重視しつつも満足度の高いSUVを選ぶための3つの視点を紹介します。

走行シーンを明確にする

SUVを選ぶ前に、どんな場面で使いたいかを明確にしておきましょう。

街乗り中心ならコンパクトSUV、長距離ドライブやアウトドアが多いならミドルサイズがおすすめです。

例えば、通勤や買い物メインであれば燃費重視のハイブリッドモデルが向いています。
一方で、キャンプやスキーなど荷物を多く積む場合は、4WDや荷室容量を優先するのが良いでしょう。

使用目的を絞ることで、無駄のない選択ができます。

燃費・積載量・安全装備を確認する

「価格が安いSUV」は、モデルによって装備内容に差があります。

カタログ上の価格だけでなく、燃費性能や積載量、安全機能をしっかり比較しましょう。

特に注目したいのは、自動ブレーキや車線維持支援などの安全装備です。

これらが標準装備かオプションかで、実際のコストが変わります。

また、荷室の広さやシートアレンジも使い勝手に直結するポイントです。

試乗してフィーリングを確かめる

SUVは見た目が似ていても、実際に乗ると運転感覚や乗り心地が大きく異なります。

カタログスペックだけで判断せず、必ず試乗して確かめましょう。
シートの高さや視界の広さ、加速感など、体感でしか分からない部分が多くあります。

また、家族で乗る場合は、同乗者の乗り心地も確認しておくと安心です。

「運転していて楽しい」と感じられる車を選ぶことが、長く満足できるポイントです。

SUVは価格帯が幅広く、「安い＝性能が低い」とは限りません。
むしろ、最近の国産SUVは技術が成熟しており、低価格帯でも満足度の高いモデルが増えています。

重要なのは、価格だけでなく「自分のライフスタイルに合うかどうか」を軸に選ぶことです。

通勤や買い物が中心なら燃費の良いコンパクトSUV。

アウトドアや旅行が多いなら、積載力や走破性に優れたモデル。

さらに、購入タイミングを工夫すれば費用を抑えることも可能です。

今回紹介した車種や選び方を参考に、見た目・価格・使い勝手のバランスを取りながら、あなたにとって“ちょうど良いSUV”を見つけてみてください。

長く乗れる一台を選べば、きっとカーライフがより楽しいものになるはずです。