犬と一緒にドライブを楽しむために、カーリースを検討している方も多いのではないでしょうか。

最近ではペットも家族の一員として受け入れられ、カーリースの契約で禁止されることは減ってきました。

しかし、契約ごとに異なるので、必ず乗せられるわけではありません。自家用車のように自由に使えると思っていると、思わぬトラブルに発展することも。

まずはペットとカーリースの基本的な関係について確認しておきましょう。

ペット可・不可はリース会社によって異なる

すべてのカーリースがペット同乗を許可しているわけではありません。

一部の会社では「ペット不可」と契約書に明記されていたり、暗黙の了解として原状回復の負担が大きくなることがあります。

また、「ペット同乗OK」と書いてあっても、具体的な条件（ケージ使用、シートカバー装着など）が決められていることもあります。リース会社やプランによってルールが違うため、申込前に必ず確認することが大切です。

黙って乗せるとトラブルになることも

「バレなければ大丈夫」と安易に考えてしまうのは危険です。返却時にニオイや毛、傷などが見つかれば、原状回復費用が請求されることがあります。

ひどい場合には契約違反とされ、修理代だけでなく違約金が発生するケースも。

特に、シートやカーペットに犬の爪痕や尿汚れが残ったまま返却すると、高額なクリーニング費や部品交換費用を求められることがあります。

愛犬と一緒の時間を楽しむためにも、あらかじめリース会社に相談し、許可を得たうえでルールを守るようにしましょう。

契約書の「原状回復義務」は必ずチェック

カーリースには、原則として「車を借りたときと同じ状態で返す」という義務があります。

これを「原状回復義務」といいます。特にペットを同乗させる場合は、毛や臭い、シートの汚れなどが問題になる可能性があるため、契約書のこの項目はしっかり確認しておくべきです。

カーリースを利用して愛犬と快適に過ごすには、「どんな車を選ぶか」も重要なポイントです。

見た目や燃費だけでなく、ペットとの相性まで考慮すると、選ぶべき車の基準が変わってきます。ここでは、犬と一緒にカーライフを楽しむための車選びのコツを紹介します。

室内の広さや積載性を重視しよう

まず注目したいのが、室内空間の広さです。

特に中型犬以上のサイズの犬と出かける場合、ケージやペットシートなどを設置するスペースが必要になります。後部座席に十分な広さがある車、あるいはラゲッジスペースが広めの車種が理想的です。

例えば、ミニバンやSUV、軽のスーパーハイトワゴン（N-BOXやスペーシアなど）は、天井が高くて室内にゆとりがあるため、犬を同乗させるには非常に便利です。

室内が広いと、愛犬が窮屈に感じることも少なく、長距離ドライブでも快適に過ごせます。

おすすめの装備（シートカバー・ペット用ケージなど）

犬と車に乗るときは、車内を清潔に保ち、傷や汚れを防ぐための便利グッズを活用するのがおすすめです。とくに以下のようなアイテムは、車選びの際にも一緒に考えておきたいポイントです。

• 防水・防汚タイプのシートカバー：毛や爪での汚れ・傷から座席を守ってくれます。
• ペット用ケージまたはキャリーバッグ：飛び出し防止だけでなく、犬自身が安心できる空間になります。
• ペット用シートベルトやドライブボックス：万が一の事故の際に犬の命を守ります。

これらのアイテムを使うことで、車内の汚損リスクを抑えることができ、返却時のトラブルも防ぎやすくなります。

乗り降りしやすいスライドドア車も人気

犬と一緒に車に乗る際、乗り降りのしやすさも重要です。特に足腰が弱ってきたシニア犬の場合、段差のある乗降口は負担になります。

そんなときに便利なのが、スライドドア付きの車です。

開口部が広く、地面からの高さも低めの車種が多いため、犬の乗り降りがスムーズに行えます。また、荷物の出し入れもしやすく、キャンプやお出かけの際にも重宝します。

車種としては、タントやN-BOX、スペーシアのような軽ハイトワゴン、フリード、シエンタ、ヴォクシーなどのようなミニバンが人気です。

これらの車は「ペットとの暮らし」を考えた装備が充実しているモデルもあるため、販売店で確認してみるとよいでしょう。

犬とのカーライフを安心して楽しむためには、日頃のちょっとした工夫が欠かせません。

カーリースの場合、車は「借り物」ですから、汚れや傷がそのまま返却時の費用に影響してしまうこともあります。ここでは、愛犬と安全・快適に過ごしつつ、トラブルを未然に防ぐための対策をご紹介します。

抜け毛・ニオイ・傷対策にできること

犬と車に乗るうえで、もっとも注意したいのが抜け毛・ニオイ・引っかき傷です。

特にカーリースでは、返却時に「原状回復義務」があるため、こうしたトラブルは費用請求につながる可能性があります。

まず、毛の対策には、車内に乗せる前のブラッシングが効果的です。乗車前にひと手間かけるだけで、シートやカーペットへの毛の付着を大幅に減らせます。

ニオイ対策としては、換気をこまめに行い、消臭スプレーや脱臭機能付きの空気清浄機を設置するのもおすすめです。ペット特有のにおいは、ドライバー本人は慣れて気づきにくくても、リース会社の査定ではしっかりチェックされます。

そして、爪による傷を防ぐには、定期的な爪切りと滑りにくいマットの敷設が効果的です。プラスチックやレザーシートは傷が目立ちやすいため、布製のカバーやシート保護マットをあらかじめ用意しておくと安心です。

車内を清潔に保つためのグッズ紹介

ちょっとしたアイテムを取り入れるだけで、車内の衛生管理がぐんと楽になります。おすすめのグッズをいくつかご紹介します。

• ペット用シートマット：防水・滑り止め機能つきで掃除も簡単
• ポータブル掃除機：毛や小さなゴミをこまめに吸い取るのに便利
• 除菌・消臭スプレー：帰宅後すぐに使用すればニオイ残りを防止
• 車用ハンディワイパー：手軽に毛や汚れを拭き取れるアイテム

定期的にこうしたグッズを使っておけば、返却時の評価にも良い影響を与えるはずです。

返却時に焦らないために日常からできるケア

リース期間中、「あとでまとめて掃除すればいい」と思いがちですが、実際には日頃の積み重ねが一番の予防策です。
月に一度は車内の簡易清掃を行い、座席下やトランクもチェックしておくと、返却前の大掃除が格段に楽になります。

また、もし犬が車内で粗相をしてしまった場合は、すぐに拭き取りと消臭を徹底しましょう。時間が経つほど汚れや臭いが染み込みやすくなり、クリーニングが難しくなります。

汚れてしまった場合は、車内清掃サービスの利用も検討してみると良いかもしれません。

カーリースは年々サービスの幅が広がっていますが、「ペットOK」のプランはまだ少数派です。何も確認せずに申し込んでしまうと、後で「犬は乗せられません」と言われてしまうことも。

ここでは、ペットと暮らす方が安心して利用できるカーリースを選ぶための具体的な探し方をお伝えします。

「ペットOK」と明記してある会社を優先に

まず最初に意識したいのが、公式に「ペット可」と記載しているカーリース会社を選ぶことです。

パンフレットや公式サイト、利用規約に「ペット同乗可」あるいは「ペットとの使用に関する条件」が明記されている場合、ルールに従って使用する限り問題ありません。

一方で、「ペットについての記載がない」「禁止ともOKとも書いていない」という会社も多く存在します。そうした場合は、必ず事前に問い合わせをして確認を取りましょう。

確認を怠ると、後から高額な修理費や違約金を請求されることになりかねません。

専門店やペット向けプランの利用もおすすめ

最近では、「ペットとのカーライフ」を前提にした専門プランを提供している会社もあります。

たとえば、「ペット専用シート付きプラン」や「車内クリーニング付き返却サービス」などが用意されているリース会社では、ペット同乗が前提なので、精神的にも安心して利用できます。

また、ペット用品の専門店や動物病院と提携しているカーリース事業者もあり、割引や優遇制度が受けられることも。インターネットだけでなく、地域密着型の店舗にも目を向けてみると、思わぬ出会いがあるかもしれません。

契約後に車がもらえるカーリースを選択する

他にも、出光が提供するカーリース「ポチモ」のように最後に車がもらえるカーリースを選択すのも良いでしょうあ。車を返却する必要がないので「原状回復」も不要となり、自分の車のように自由にペットを載せることができます。

原状回復が必要ないカーリースのサービスを選べば、自由にペットを乗せることができます。

見積もり時に確認しておきたい質問リスト

実際にカーリースの申し込みを検討する際は、見積もりの段階で以下のような項目を確認しておくと安心です。

• ペットの同乗は契約上問題ないか？
• ペットによる汚れや傷に対する原状回復費用の基準は？
• シートカバーやケージの使用義務があるか？
• ペットに関するトラブル時の保険適用範囲は？
• ペット専用プランやオプションはあるか？

契約してからでは変更が難しい内容も多いため、「気になることはすべて事前に確認する」という姿勢が大切です。

犬との暮らしは、日々の楽しさを何倍にもしてくれるものです。だからこそ、車を選ぶときも「ペットと安心して乗れるかどうか」は大切な判断軸になります。カーリースは便利な仕組みですが、ペットとの相性や契約条件をしっかり理解しておくことが何より重要です。

まずは、リース会社がペットの同乗を許可しているかを必ず確認しましょう。契約内容や原状回復の条件は会社によって大きく異なります。「知らずに乗せてしまった」では済まないトラブルもあり得ます。

次に、車種選びでは室内の広さや乗降性、装備品にも目を向けてください。防水マットやシートカバー、ケージなどを活用することで、汚れや傷を防ぎつつ、愛犬も安心して過ごせる空間が整います。

そして、こまめな掃除やメンテナンス、グッズの活用が返却時のトラブル防止につながります。日々の積み重ねが、最終的に「気持ちよく使えて、気持ちよく返せる」カーライフに結びついていきます。

そして、悩む時間がもったいない！という方には、最後に必ず車がもらえてペットも乗せることができる「出光のカーリース　ポチモ」がおすすめです。

ペットと一緒に過ごすカーライフを、もっと快適に、もっと安心して楽しめるように──
契約前の一歩を丁寧に踏み出すことが、何よりも大切です。