【2025年最新版】中古車相場の推移と今後の見通し|買い時・売り時はいつ?

更新日:2025.06.16

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新車の納期が長期化した影響や、世界的な半導体不足、物価の上昇など。

近年の社会情勢は、中古車市場にも大きな変化をもたらしています。「今が買い時?それとも待つべき?」と悩んでいる方も少なくないかもしれません。

この記事では、中古車の価格推移をデータに基づいて振り返りながら、今後の動向や選び方のポイントをやさしく解説します。初めて中古車を検討する方も、売却を考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。

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  • 過去5年の中古車相場の変動傾向を年別に解説

  • 中古車価格に影響を与える主な要因とは?

  • 2025年の相場予測と、賢い買い時・売り時の見極め方

中古車相場のここ5年の推移を振り返る

中古車の価格は、決して一定ではありません。特にここ5年間は、国内外のさまざまな出来事が価格に大きな影響を与えてきました。

この章では、2020年から2025年までの相場の流れを、年ごとにたどっていきます。

2020〜2021年|コロナ禍と新車供給の減少

2020年、新型コロナウイルスの世界的な流行が始まりました。

感染拡大の影響で多くの工場が一時的に操業停止となり、自動車の生産が大幅に減少。その結果、新車の納車が遅れ、「すぐに乗れる車」を求めて中古車市場に人が流れ始めました。

とくに軽自動車やコンパクトカーといった日常使いしやすいモデルに人気が集中。需要の高まりに対して供給が追いつかず、2021年には中古車価格がじわじわと上昇し始めました。

今までよりも少し高く感じる状況が生まれたのも、この頃からです。

2022年|半導体不足と円安の影響

2022年に入ると、新たな問題が表面化します。

それが「半導体不足」です。自動車には多くの電子部品が使われており、半導体はその中核を担っています。

この供給が滞ったことで、新車の生産がさらに遅延。新車市場は停滞し、中古車の需要はさらに膨れ上がりました。

加えて、為替市場では急速な円安が進行。海外需要が高まる一方で、国内の中古車価格も引き上げられる形となりました。

輸出に適した車両――とくにトヨタのSUVやハイブリッド車などは、国内市場でも値上がりが顕著になりました。

2023〜2024年|需要の集中と価格の高止まり

2023年に入っても、新車の生産状況はすぐには改善されず、依然として納車まで数か月〜半年待ちという状態が続いていました。

その影響で中古車市場の活気は落ち着くどころか、ますます過熱していきます。

また、この時期になると「高年式・低走行」の車両が特に人気を集め、価格も高止まりします。

一方で、走行距離が長めだったり、年式の古い車は比較的割安な価格で流通しており、二極化が進行しました。

2025年|ようやく落ち着きつつある兆しも?

2025年現在、ようやく新車の生産体制が安定しはじめたという動きが見えています。

一部メーカーでは納期も改善され、3〜4か月程度で納車されるケースも増えてきました。これにより、中古車需要がやや落ち着き、価格にも調整の兆しが現れています。

ただし、人気車種や輸出向けに需要が高いモデルについては、依然として高値を維持しているものも。すべての車種で値下がりしているわけではない点には注意が必要です。

中古車相場に影響する5つの要因とは

中古車の価格は、単に「古いか新しいか」だけで決まるわけではありません。

さまざまな外部要因が複雑に絡み合って、相場は日々変動しています。

ここでは、中古車相場に特に大きな影響を与える5つのポイントを取り上げ、それぞれ詳しく見ていきましょう。

① 新車の供給状況

まず最も大きな要因の一つが、新車の供給状況です。

新車の製造が順調に進んでいれば、消費者は新車を選びやすくなり、中古車の需要は落ち着きます。

しかし、生産ラインの停止や部品不足などで新車が手に入りにくくなると、「すぐに乗れる中古車」に注目が集まり、相場が一気に上昇する傾向があります。2020年以降の相場上昇も、まさにこのパターンでしたね。

② 為替レートの変動(円安・円高)

次に挙げられるのが、為替相場の変動です。特に円安が進むと、日本の中古車が「海外にとって買いやすい商品」になります。

輸出業者がこぞって買い集めるようになり、国内の流通量が減少。結果として、国内相場も押し上げられるのです。

逆に円高が進めば、輸出のメリットが小さくなり、国内市場に車が多く残るため、価格が落ち着きやすくなります。

③ 季節や決算期の影響

中古車市場には「動きやすい時期」があります。たとえば3月や9月など、企業の決算期や新生活シーズンに向けて中古車の需要が高まります。

特に3月は、大学入学や就職を機に車を探す人が増えるタイミング。

逆に、夏や年末は比較的動きが鈍くなり、価格が落ち着きやすい傾向に。こうした「季節的な波」を把握することで、お得な時期を見極めるヒントになります。

④ 人気車種・モデルチェンジの動向

同じ車でも、モデルによって価格に差が出ることがあります。

特に新型車が発表されると、それまでのモデルが「旧型扱い」されるため、相場が一時的に下がることがあります。

ただし、旧型であっても「根強い人気」がある車は、逆に価格が上がることもあるのが中古車市場の面白いところ。ランドクルーザーやプリウスなど、海外でも評価の高いモデルは特に値崩れしにくい傾向にあります。

⑤ 世界的な経済動向や災害などの突発要因

最後に、突発的な出来事も価格に影響を与えることがあります。たとえば自然災害で車が大量に水没した場合、買い替え需要が急増し、特定地域で中古車価格が跳ね上がることも。

また、原油価格の高騰や戦争、パンデミックなどの国際情勢も、物流や材料費に影響を与え、長期的に相場へ波及するケースもあります。こうした予測の難しい事象も、柔軟に注視する必要があるでしょう。

2025年の中古車相場はどうなる?

ここまでの動きをふまえると、中古車市場は過熱期を少しずつ脱し、落ち着きを取り戻しつつあります。

しかし、すべての車種や地域で一様に価格が下がるわけではありません。2025年の相場動向を予測しながら、どのような傾向が見られるのか整理してみましょう。

緩やかな価格調整の見込み

2025年に入ってから、新車の供給が徐々に安定し、納期も短縮されてきました。

これにより、中古車への依存度が少しずつ下がっており、需要過多だった状況に変化が生まれています。

特に高年式の一般車両については、相場がやや落ち着き、以前ほど高値で取引されるケースは減少傾向にあります。とはいえ、値下がりは「緩やか」であり、2020年以前のような水準に一気に戻る可能性は低いと見られています。

EV車やハイブリッド車の人気は続く?

2025年も、環境性能の高い車――特にEV(電気自動車)やハイブリッド車の人気は高い状態が続くと予想されますが、地域や消費者層によって需要に差がある可能性があります。

ガソリン価格の高止まりや環境意識の高まりにより、エコカーを求める層が増えたことが背景にあります。

加えて、各メーカーが新型のEVやPHV(プラグインハイブリッド)を次々に投入しており、旧型のエコカーが中古車市場で注目を集める機会も増えています。需要の高さゆえに、こうした車種は他よりも価格が下がりにくい傾向があります。

買うならいつ?売るならいつ?

2025年に中古車を買う場合、春から夏にかけての「狙い目シーズン」をうまく活用するのがおすすめです。3月決算後の在庫調整で、価格が落ち着きやすくなるためです。

さらに、ボーナス商戦前の5~6月は、比較的競争も少なく、ゆったりと車選びができる時期でもあります。

一方で、売却を考えている方は、年度末や夏前が有利になりやすいタイミングです。特に3月や9月は、中古車販売店が仕入れを強化する時期でもあり、相場が一時的に上がる傾向があるからです。

中古車購入・売却のタイミングを見極めるコツ

中古車を「高く売る」「安く買う」。この2つは、相場の流れをよく知っておくことで、ある程度見極められるようになります。

この章では、価格の動きに合わせたタイミングの取り方や、実際に参考にすべき情報源などをご紹介します。

狙い目の時期とは

中古車を買うなら春〜初夏(4月〜6月)がおすすめです。

というのも、3月の決算セール後に在庫が一気に整理され、販売店側が新たな仕入れに力を入れ始める時期だからです。競争がやや緩和されるため、比較的冷静な価格での購入が可能になります。

逆に、売る場合は2月〜3月または9月が好タイミングです。

これは、販売店が在庫を増やしたい「繁忙期前」であり、買い取り価格も高めに設定される傾向があるからです。タイミングを少しずらすだけで、数万円の差が出ることもあるので侮れません。

相場の読み方と参考サイト

相場のチェックに便利なのが、中古車情報サイトや査定サービスです。

以下のようなツールを活用すると、今どの車種が高く、どの車が買い時かを把握しやすくなります。

  • カーセンサーグーネット:価格推移や車両の掲載数をチェック可能
  • MOTAナビクル:買取相場を瞬時に比較できるサービス
  • オートオークション情報(業者向け):価格のリアルな動きを反映しているため、傾向をつかみやすい

これらの情報を定期的にチェックすることで、「今が底値か、それとも高止まりなのか」がだんだんと感覚として分かるようになります。

売却時の注意点と高く売るコツ

中古車を売るときに気をつけたいのが、「車検の残り」と「走行距離」です。

車検が半年以上残っていれば評価が高くなりやすく、逆に切れそうな状態では価格に影響することがあります。

また、走行距離が5万kmを超えると値が落ちやすくなるため、その前の売却も一つの目安です。

さらに、高く売るためには「一括査定サイトの活用」や「複数業者の比較」が欠かせません。
一社だけに見積もりを頼むのではなく、複数の買取業者に見積もりを取り、競争させることで、より高値で売却できる可能性が高まります。

まとめ

中古車の相場は、私たちの生活環境や世界情勢と密接に結びついています。2020年以降、新車の納期遅れや円安、そして半導体不足といった要因が重なり、中古車の需要が急増。その結果として、かつてないほどの価格高騰が続いていました。

しかし2025年に入ってからは、新車供給の改善や需要の落ち着きにより、中古車価格にも調整の兆しが見えはじめています。とはいえ、車種やタイミングによっては、依然として高値圏での取引も珍しくありません。

買う側も、売る側も――。相場をよく観察し、自分にとって最も有利なタイミングを見極めることが、損をしないための第一歩となります。まずは、今の市場を冷静に知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

よくあるご質問

一般的に、中古車を安く買える時期は4月〜6月頃とされています。3月の決算時期に大量に売り出された車が在庫として残ることが多く、販売店は在庫整理のために値引き販売を行う傾向があります。また、夏前は購入者が一時的に減少する時期でもあり、値引き交渉もしやすくなります。

主な原因は、新車の供給不足円安の進行です。新型コロナウイルスによる生産停止や、半導体不足の影響で新車の納期が大幅に遅れたため、すぐに乗れる中古車への需要が急増しました。さらに、円安が進行したことで、日本の中古車が海外からの人気を集め、輸出需要も高まりました。これらが重なり、価格が上昇しました。