新型ムーヴ徹底解説|スライドドア採用で生まれ変わった“毎日頼れる軽ワゴン

更新日:2025.06.20

タイトル画像:新型ムーヴ徹底解説|スライドドア採用で生まれ変わった“毎日頼れる軽ワゴン

2025年6月、ダイハツのロングセラーモデル「ムーヴ」が7代目として帰ってきました。軽自動車市場の中でも長年にわたって親しまれてきたムーヴが、今回のフルモデルチェンジで大きく進化。

中でも注目は、初めて採用されたスライドドアと、全グレードに標準装備されたスマートアシストです。「子育て世代」や「実用性重視」の層に向けて、より“ちょうどいい”選択肢として生まれ変わった新型ムーヴ。

その魅力を項目ごとに深掘りしていきましょう。

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新型ムーヴの基本情報と復活の背景

フルモデルチェンジのタイミングと意義

2025年6月5日、ダイハツが軽自動車市場に送り出した新型ムーヴは、まさに“再出発”の象徴といえる一台です。第7世代となる今回のモデルは、実に11年ぶりのフルモデルチェンジであり、2023年に一時的に生産・販売を終了してから、2年ぶりの復活でもあります。

背景には、ダイハツが直面した認証不正問題があります。この騒動を経て、同社は品質と信頼性の再構築を最優先に掲げ、新型ムーヴをその第一歩として位置付けました。

ただのモデルチェンジではなく、ブランドの信頼回復と戦略的再構築の象徴――それが新型ムーヴです。

市場への再投入と同時に、価格帯は135万8500円~202万4000円と、やや上昇したものの、それには明確な理由があります。スライドドアや先進安全装備の標準化といった、日常の利便性と安心感を高める仕様が加わったからです。

値上がりではなく「価値の再定義」。ダイハツが今伝えたいのは、まさにそこなのです。

過去モデルからの変遷と、スライドドア採用の背景

1995年に誕生した初代ムーヴは、ダイハツ初のハイトワゴン型軽自動車として、当時の市場に新風を吹き込みました。

以来、「一家に一台」とも言われるほど地方を中心に広く愛され、累計販売台数は2025年3月時点で340万台に達しています。

長年にわたり、リアドアにはスイング式を採用し、ライバル車との差別化を意識した独自路線を守ってきたムーヴ。その姿勢は、ユーザーの中にも「ムーヴらしさ」として定着していたのではないでしょうか。

しかし、時代は移り変わり、軽スーパーハイトワゴン市場ではスライドドアが“当たり前”の装備となりました。

特にホンダN-BOXやスズキ・スペーシアなどの台頭は、実用性を重視するユーザーのニーズがスライドドアに大きく傾いていることを示しています。

今回の第7世代ムーヴでは、ついにこの流れに対応。あえて長年のこだわりを手放し、スライドドアを全車標準装備とする英断に踏み切りました。

これは、単なる装備変更ではなく、「日常で一番使いやすい軽ワゴン」としての再定義にほかなりません。今の時代に“ちょうどいい”ムーヴを提供するために――そんな開発陣の想いが伝わってくる変化です。

デザインと使いやすさの進化

エクステリアの特徴とカラー展開

新型ムーヴは、見た目の印象にも大きな変化が加えられています。今回のデザインテーマは「動く姿の美しさ」。これは単に見た目のかっこよさだけでなく、日常のなかで“きびきびと動く様子”を美しく見せたいという思いから生まれました。

ボディサイドのキャラクターラインは、前方から後方へと自然に流れるように描かれており、動きのあるスタイリングを印象づけます。

リアピラーやフェンダーの張り出しも力強く、コンパクトながらもどこか頼もしい雰囲気を感じさせる仕上がりです。縦型のリアコンビネーションランプは、初代ムーヴからの伝統を受け継ぎつつ、現代的なLEDのシャープさも取り入れられており、新しさと懐かしさが同居するデザインとなっています。

カラー展開も豊富で、全13色をラインナップ(2トーン含む)。特に新色「グレースブラウンクリスタルマイカ」は、上品で凛とした新型ムーヴのフォルムにぴったりの落ち着いたトーンです。日々の生活に自然に溶け込むような色味が多く、どんな年代のユーザーにも好まれそうです。

インテリアの質感と機能性

車に乗り込んだ瞬間、その空間が自分に合っていると感じられるかどうかは、非常に大切なポイントです。新型ムーヴのインテリアは、まさに「無駄のない美しさ」を追求した設計が施されています。

ダッシュボードやスイッチ類はシンプルにまとめられ、操作しやすさと視認性を両立。オーディオやナビは視線移動を最小限に抑える低い位置に配置されており、運転時の安心感に直結しています。

さらに特筆すべきはシートの素材と座り心地。LおよびXグレードではベージュ系の柔らかいトーンが採用され、明るく開放感のある雰囲気に。

GおよびRSグレードではネイビー×シルバーステッチというシックな配色が用意されており、上質感が際立ちます。シート自体もソフトパッド素材を取り入れることで、長時間のドライブでも疲れにくい構造になっています。

また、ドアアームレストにまでシートと同じ素材を使うことで、統一感のある空間を演出。細かい部分にも「仕立ての良さ」が感じられる、丁寧なものづくりが随所に光ります。

パワートレインと走行性能

NAとターボエンジン

新型ムーヴに搭載されているのは、ダイハツの軽自動車でおなじみの0.66L直列3気筒「KF型」エンジン。自然吸気(NA)とターボチャージャー(TC)の2タイプが用意されており、用途やライフスタイルに合わせて選べるのが魅力です。

NAモデルは、最高出力52PS・最大トルク60N・mを発揮し、市街地での通勤や買い物といった日常使いにちょうど良いパワー感。一方、RSグレード専用のターボモデルは、64PS・100N・mという高出力を実現しており、高速道路や長距離ドライブもストレスなくこなせる仕様になっています。

また、燃焼効率が飛躍的に向上したことにより、従来よりもクリーンで力強い走行性能が手に入りました。同じ排気量でも、より洗練されたフィーリングを味わえます。

D-CVTとパワースプリット技術による進化

新型ムーヴの走りを支えるもう一つの柱が、ダイハツが誇る「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」と組み合わされた最新のCVTシステムです。特に注目なのは、RSグレードに採用された“ステップシフト付きD-CVT”。

これは、従来のCVTの滑らかな変速に加え、ギアの変化を段階的に感じられる仕組みで、加速時のエンジン音にもリズムが生まれ、ドライバーにとって心地よい操作感をもたらします。

さらに革新的なのが「世界初」とされるパワースプリット技術の導入です。これはベルトとギアを組み合わせて動力を伝える方式で、従来に比べて約8%も効率が向上。結果として、加速時はより力強く、高速巡航では燃費が良くなるという“いいとこ取り”が可能になっています。

この技術のおかげで、変速比幅も従来の5.3から7.3へと大きく拡大。日常の低速走行から長距離ドライブまで、シーンを問わずスムーズかつパワフルな走行を楽しめます。

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先進の安全機能「スマートアシスト」全車標準装備

17種類の予防安全機能と特筆すべき新技術

新型ムーヴの安全性能は、今や軽自動車の枠を超えたレベルに到達しています。注目すべきは、全グレードに標準装備されている「スマートアシスト」。ダイハツが誇る予防安全システムの最新版で、合計17種類もの機能が搭載されています。

このシステムは、新たに進化したステレオカメラを用い、夜間の歩行者や二輪車までしっかりと検知。検知距離や対応速度も改善され、より多様な状況に対応できるようになっています。

また、軽自動車としては珍しい「スマートパノラマパーキングアシスト」も搭載。駐車の際にステアリング操作を自動でアシストしてくれるこの機能は、特に運転初心者や狭い駐車場での駐車に不安がある方にとって心強い味方となるはずです。

ペダル踏み間違いによる急発進を防ぐ「誤発進抑制」や、車線逸脱の防止、オートハイビームといった機能も充実。安全運転を後押しする仕組みが、標準装備という形で提供されることは、コストパフォーマンスという観点からも非常に魅力的です。

駐車支援や高速走行のサポート機能

日常の運転において、多くの人が不安を感じるのが「駐車」と「高速走行」ではないでしょうか。新型ムーヴは、こうしたシーンでの運転負荷を大幅に軽減する先進機能を備えています。

まず注目したいのが「スマートパノラマパーキングアシスト」。軽自動車としては初搭載となるこの機能は、駐車スペースを検知し、自動でハンドルを操作してくれるというもの。ドライバーは、指示通りにアクセルとブレーキを操作するだけでOK。狭いスペースや縦列駐車でも落ち着いて対応できるようになります。

さらに、RSグレードを中心に採用されている「全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)」も見逃せません。これは、高速道路などでの巡航時に、前の車との車間距離を自動で調整してくれる機能。長距離運転の疲労を大幅に軽減し、安全運転にもつながります。

このほか、レーンキープコントロールや車線逸脱抑制機能なども装備されており、まさに「人に優しいクルマ」という印象です。

技術が“頼れる存在”に変わる、そんな安心感が新型ムーヴには詰まっています。

利便性とインフォテインメント

スライドドアの実用性とシートアレンジ

新型ムーヴ最大の進化点といえば、やはりスライドドアの採用でしょう。これまでスイング式リアドアを採用していたムーヴにとって、この変更は“歴史的転換”といえるほどの大胆なものです。しかしその効果は絶大で、日常のあらゆるシーンで実用性が飛躍的に向上しています。

狭い駐車場でも隣の車にドアが当たる心配が少なく、小さなお子さんを乗せたり、大きな荷物を積み込んだりする場面でもストレスが軽減されます。
さらに、左右分割のロングスライドリアシートによって、乗る人の体格や荷物の大きさに応じた柔軟なレイアウトが可能に。

必要に応じて足元のスペースを広げたり、荷室を拡張したりできるのは、まさに「日常で頼れる」仕様です。

このように、使う人の生活に寄り添う装備が自然に盛り込まれている点が、新型ムーヴの魅力のひとつとなっています。

充実したディスプレイオーディオと車内装備

新型ムーヴのインフォテインメントシステムは、軽自動車としては驚くほどの充実ぶりです。まず特筆すべきは、全グレードに標準装備される9インチのディスプレイオーディオ。ワイヤレスでApple CarPlayに対応しており、スマートフォンとシームレスに連携が可能です。

運転中でも地図表示や音楽の操作がスムーズに行え、より快適で安全なドライブをサポートしてくれます。

さらに、音声認識機能が大幅に進化し、エアコンの調整やナビの操作など一部車両機能も声でコントロールできるようになりました。この機能は、視線を逸らすことなく操作できる点で、安全性向上にも一役買っています。

グレード別に見ると、GおよびRSグレードにはUSBポートや電動パーキングブレーキ(ホールド機能付き)も装備。RSグレードではスポーティな専用シートが採用され、デザイン性と快適性が見事に融合しています。

このような装備の充実ぶりからは、「毎日使うからこそ、ストレスのない空間を」という開発陣の思いが伝わってきます。日々のカーライフをもっと快適に、もっと楽しくしてくれる仕掛けが、車内のあちこちに散りばめられているのです。

グレード構成と価格帯

主要4グレードの違いと特徴

新型ムーヴは、「L」「X」「G」「RS」の全4グレード展開となっており、従来存在していた「ムーヴカスタム」は廃止され、よりシンプルで明快なラインナップに再構成されました。

これは、機能や装備の充実によって、ベースグレードでも十分な満足感が得られるという設計思想の表れでもあります。

エントリーグレードの「L」は、必要最低限の装備に絞られていながらも、安全機能やスライドドアといった主要装備はしっかりと搭載。日常の足として十分な性能を備えています。

「X」はLに快適装備を追加したグレードで、室内の質感も一段階アップ。コストと装備のバランスを求める層に向いています。

中間グレードの「G」では、インテリアに上質素材を使用し、USBポートや電動パーキングブレーキなどの利便装備が充実。日々の使いやすさと快適性を重視するユーザーにおすすめです。

最上位の「RS」は唯一ターボエンジンを搭載し、スポーティな走行性能と上質なインテリアを両立。15インチタイヤや専用ショックアブソーバーが採用されており、運転を積極的に楽しみたい方に適したグレードです。

価格上昇の理由と妥当性

新型ムーヴの価格帯は、135万8500円から202万4000円(税込)と、前モデルに比べてエントリーグレードでも約11万5000円ほど上昇しています。

しかし、この価格アップには明確な理由があり、それは“機能強化”と“装備の充実”によるものです。

まず大きなポイントは、全グレードにスライドドアとスマートアシストを標準装備したこと。これまでオプション扱いだった先進安全機能が基本装備となったことで、安全性と安心感が格段に高まりました。

さらに、DNGAプラットフォームの導入による乗り心地の向上や、新開発のエンジン技術も含めれば、この価格はむしろ「妥当」あるいは「お得」と感じる方も多いのではないでしょうか。

装備を見比べれば、同クラスのライバル車種と同等、もしくはそれ以上の内容が詰め込まれている新型ムーヴ。目の肥えた消費者が求める「ちゃんと使えて、ちゃんと快適」という水準をしっかり満たしている点で、この価格設定は納得感があります。

新型ムーヴのターゲット層と市場での立ち位置

メリハリ堅実層・子育て世代にぴったりな理由

新型ムーヴがターゲットとするのは、「メリハリ堅実層」と呼ばれる、価値に敏感で機能性をしっかり見極める消費者層です。単に価格が安いものではなく、“納得できる中身”にお金を払う傾向があります。その点で、新型ムーヴはまさに「ジャストフィット」する一台です。

スライドドアの採用や充実した安全装備は、特に小さなお子さんがいる家庭にとって大きなメリット。車の乗り降りがしやすくなり、運転時の不安も軽減されるため、日常の移動をより安心で快適なものにしてくれます。

また、シンプルながら質感の高いデザインは、主張しすぎず、それでいてしっかり“選ばれている感”がある仕立て。多様な消費文化を経験してきた人たちにとって、生活の中に無理なく溶け込むこの自然体な魅力こそが、新型ムーヴの強みなのかもしれません。

ライバル車種との違い

新型ムーヴが挑むのは、まさに軽自動車市場の“王者”たち。ホンダN-BOXやスズキ・スペーシアといった、スーパーハイトワゴンセグメントの強力なライバルが存在します。

しかし、その中でもムーヴは独自のポジションをしっかりと築こうとしています。

まず大きな違いは、「控えめだけどきちんとしている」デザインと使い勝手。N-BOXが大胆な造形や上級感を、スペーシアが遊び心ある個性を前面に出しているのに対し、ムーヴはあくまでも“日常の延長線上”にある車であることを意識した作りになっています。

また、スマートアシストを全車標準装備しながら、価格を比較的抑えている点も特徴的です。必要な機能を過不足なく揃え、「無駄をそぎ落とした合理性」を求めるユーザーには、ムーヴの方がフィットすることもあるでしょう。

そして、DNGAによる走行安定性やパワースプリットCVTといった技術的な裏付けがある点も強み。単なる装備の充実にとどまらず、基本性能そのものが丁寧に磨かれていることが、他車との明確な差を生んでいます。

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まとめ|日常に寄り添う「毎日頼れる軽」の新基準

新型ムーヴは、ダイハツが本気で“軽自動車の再定義”に挑んだモデルです。27年間守り続けたスイングドアを捨ててまで採用されたスライドドア。それは単なる装備変更ではなく、「暮らしにもっと寄り添いたい」という意思表示です。

DNGAによる乗り心地の進化、マルチスパーク技術やパワースプリットCVTといったメカニカルな進歩、さらにはスマートアシストに代表される高い安全性。どれを取っても、今のムーヴは“実用性と安心感”の両立に本気で取り組んでいます。

「子育て世代」にも、「買い物や通勤に使いたい方」にも、「久しぶりに車を持つ」という方にも、新型ムーヴはぴったりな一台。必要な機能がしっかり詰まっていて、それでいて背伸びしすぎていない。そんな“等身大の魅力”が、今の時代にこそ必要とされているのかもしれません。

よくあるご質問