カーリースは、近年注目を集めている車の利用方法の一つです。

初期費用を抑えつつ、月々定額で新車に乗れる手軽さから、多くの人が検討を始めています。

しかし、実際に契約するとなると、仕組みや選び方など、わからないことも多いのではないでしょうか。ここでは、カーリースの基本について詳しく解説していきます。

購入やレンタカーとの違い

カーリースとは、簡単にいえば「月額料金を支払って、一定期間クルマを借りる」サービスです。ただし、一般的なレンタカーやカーシェアとは異なり、契約期間が数年単位と長めで、自分専用の車として使用できるのが特徴です。

たとえば、レンタカーは旅行や出張などの短期間利用が前提で、1日〜数日単位で契約します。一方、カーリースは1年〜最長で9年といった中長期契約が前提となり、車庫証明やナンバー登録も自身の名義で行う場合があります。そのため、見た目には「自分の車」とほとんど変わらない使い方が可能です。

また、車を購入する場合とは異なり、初期費用（頭金）を抑えられる点も大きな違い。登録諸費用や税金、車検費用などがあらかじめ月額に含まれているプランも多いため、支出が一定になり、家計の管理がしやすくなります。

ただし、リース契約はあくまで「借り物」であることから、走行距離制限や原状回復義務（返却時のキズ修復など）など、契約ごとのルールをきちんと確認することが重要です。

どんな人に向いているサービス？

カーリースは、以下のような方に特におすすめです。

• 車は必要だけど購入するほどではない人
  　たとえば、数年だけ車を使いたい単身赴任中の方や、転勤が多い職種の方などです。
  
  
• 毎月の出費を一定にしたい人
  　保険や車検代などがコミコミのプランを選べば、突発的な出費が減り、安心して利用できます。
  
  
• 車の維持や管理に不安がある人
  　手続きが簡素化されているため、初心者や高齢者にも好評です。

一方で、「長く1台の車に乗り続けたい」「自分好みにカスタムしたい」という方にはやや不向きかもしれません。一般的なカーリースは基本的に原状回復が求められるため、大幅な改造などは難しいからです。「自分好みにカスタムしたい」という人は、原状回復が不要なカーリースを契約するのがおすすめです。

手軽さや、税金・保険の手続きが一括で済む便利さから、多くの方が選択肢として注目しています。しかし一方で、契約内容や使い方を誤ると「思ったより高くついた」と後悔するケースも。ここでは、カーリースの魅力と注意点について詳しく解説していきます。

メリット：月額固定で管理が楽になる

カーリースの最大の魅力は、毎月の支払いが一定でわかりやすいという点です。自動車税や車検、保険料などが含まれているプランも多く、突発的な出費を心配する必要がありません。

特に家計を管理しているご家庭にとっては、支出が読みやすくなることで大きな安心感につながります。クレジットカードのサブスクリプションのように、「車に関する費用を一括で管理できる」イメージですね。

また、新車を選ぶことができるため、最新の安全装備や燃費性能を備えた車に乗れるのも魅力のひとつ。数年ごとに新しい車へ乗り換えることも可能なので、常に快適な環境で運転できるのも嬉しいポイントです。

加えて、リース会社がメンテナンスの案内や整備スケジュールを管理してくれる場合もあり、車の管理に不安がある人にとっても心強い存在になります。

デメリット：走行距離や原状回復などの制限も

一方で、カーリースにはいくつか注意点もあります。
そのひとつが「走行距離の制限」。契約時に設定される月間または年間の走行距離を超えてしまうと、追加料金が発生する場合があります。

たとえば、通勤距離が長い方や週末ごとに遠出をする習慣のある方にとっては、この点が大きなデメリットになり得ます。契約前に自分の走行距離を見積もっておくことが大切です。

また、「原状回復義務」も見逃せません。これは、車を返却する際に元の状態に戻して返すというルールのこと。キズやへこみがあれば修理費用が請求される場合もありますし、車内を大きく汚してしまった場合にも清掃費がかかることがあります。

さらに、契約期間中の途中解約ができない（または高額な違約金が発生する）点にも注意が必要です。ライフスタイルの変化が起きた際、柔軟に対応しづらいこともあります。

ただし、全てのカーナレッジでこれらのデメリットがあるわけではありません。契約をする前に、どのような条件があるかをしっかりと確認しておきましょう。

カーリースを選ぶとき、「月額料金の安さ」だけに注目してしまう方も多いかもしれません。しかし、長く使うサービスだからこそ、価格以外の視点で比較することが非常に重要です。この章では、カーリース選びで後悔しないために、契約前に必ず確認しておきたいポイントをご紹介します。

料金以外に確認すべき3つのポイント

1つ目は、契約に含まれる費用の内訳です。月額料金が安く見えても、車検費用や自動車税が別途必要な場合があります。

2つ目は、車両の状態やグレードの選択肢。新車リースなのか中古車リースなのかによって、車の状態は大きく異なります。また、カーナビやETCなどの装備が含まれているかも、快適なカーライフには欠かせません。

3つ目は、サポート体制や契約後の対応の充実度です。トラブル時の対応スピードや、オンライン相談の可否、契約後の車検・整備スケジュールの管理支援などは、サービスによって差が出る部分。口コミや公式サイトのQ&Aページをチェックしておくと安心です。

契約年数と走行距離のバランス

カーリースには、契約期間と走行距離の制限が必ず設けられています。

たとえば、月1,000kmなどの上限があり、それを超えると追加料金が発生することも。

自分が1年間でどのくらい走るかを把握したうえで、プランを選ぶことが大切です。

また、契約期間が長くなるほど月額料金は安くなる傾向がありますが、「途中解約はできない」「違約金が発生する」ケースもあるため注意が必要です。
転勤やライフスタイルの変化がありそうな方は、短めの契約期間で更新がしやすいプランを選ぶのがおすすめです。

なお、ポチモでは2年から契約できるプランも用意されており、走行距離の制限がなく、追加料金なしで最後に必ずもらえるのでカスタマイズも可能と、柔軟性の高さが大きな特徴です。

カーリースは便利で使いやすいサービスですが、「借りる」という契約形態であることを忘れてはいけません。
この章では、リース契約前に必ず確認しておきたい2つの注意点について解説します。

中途解約はできる？

カーリースは、基本的に途中解約ができない契約であることがほとんどです。たとえば、5年契約をして3年目で解約したくなっても、残り2年分の料金を一括請求されるケースも。この点を理解せずに契約すると、ライフスタイルの変化に対応できず、負担が大きくなってしまいます。

どうしても中途解約の可能性がある場合は、「中途解約金が抑えられるプラン」や「短期契約が選べるカーリース」を検討しましょう。

車のカスタマイズや修理について

カーリース車は「自分の車のように使える」反面、あくまでリース会社の所有物です。そのため、契約中のカスタマイズには制限があることが多く、原状回復が求められるケースが一般的です。

たとえば、シートの張り替えやエアロパーツの追加などを行うと、返却時に元に戻す必要が出てくることも。

また、事故などで修理が必要になった場合も、保険適用の範囲や修理先が指定されていることがあるため、事前に契約内容をよく確認しておきましょう。

「車内での喫煙」「ペットの同乗」なども、リース契約では注意される項目です。返却時に清掃費用が請求される可能性があるため、日頃の使い方にも配慮が必要です。

最後に車がもらえる契約の場合はそれらの原状回復がないため、自由に乗ることができます。

カーリースは、車を「所有する」のではなく、「一定期間借りて使う」という新しいスタイル。購入よりも手軽で、必要な費用が月額にまとめられていることから、家計管理がしやすく、多くの人に選ばれています。

ただし、その便利さの裏には、走行距離の制限や中途解約の難しさ、原状回復の義務など、気をつけるべきポイントもいくつか存在します。
こうしたリスクをしっかり理解したうえで、自分の生活に合ったプランを選ぶことが重要です。

カーリースは、自分に合ったサービスを選び、契約内容をよく理解して使えば、とても便利で快適な選択肢になります。
まずは「どんな使い方をしたいか」を明確にして、その目的に合ったプランを見つけてみましょう。